ストリームは広大で
だからみんな気がついていないんだ
フラットラインした魂は、ウェブを漂っているんだって
マンデインから切り離された魂は、死してなおストリームを飛びまわってるんだって
そんな、そんなちっぽけな都市伝説
根も葉もない、冗談半分で語られる噂
だが、そんなちっぽけなものに全てを託した男がいた
心も、身体も、信念も、全てを棄てて
ただ、愛しい人をこの手にかき抱くために
男は世界を冷たい氷の下へ(イノセントワールド)といざなう

トーキョーN◎VAthe Detonation、 「イノセントワールド」

「来ると、思っていたよ」
運命の扉を超えたら、ほらそこには真っ白な世界(イノセントワールド)が広がっている

 
■シナリオハンドアウト
※キャストには以下の設定がつくことになる。RLはキャスト作成時、もしくはアクト前にこのハンドアウトを提示し、PLと相談すること。

『カブト』:"インペイラー"という友人がいた
『ニューロ』:矢部マコトという相棒がいる
『クグツ』:千早重工後方処理課のエージェントである
『カタナ』:櫛田千里から仕事の依頼を受ける
・カブト:ボディガード
シナリオコネ:“インペイラー”
推奨スート:スペード(友人)

 どんなカブトがいようと確実に仕留めると評判のカブトワリ“インペイラー”。カブトとカブトワリ、スタイルこそ真逆だが彼は君の親友だった。だが彼は爆弾テロで妻ごと爆死し、遺体は欠片すら残っていない。あまりに唐突なことで、君は未だに彼の死を信じられずにいる。そんな彼と一緒に通ったバーの帰り道、突如銃声が響き渡った。見れば知った顔、『ニューロ』が何者かに襲われていた!

・ニューロ:ニューロキッズ
シナリオコネ:矢部マコト
推奨スート:クラブ(相棒)

 君とマコトはウェブ上でも特に腕利きとして知られているコンビだ。そんな君達はもうちょっとやそっとのスリルでは満足できない。そこでマコトが次の標的として睨んだのがテラウェアのデータベース。リスクは大きいが貰いも大きい。実に君達向けの標的だ。だから君は二秒でOKを出した。だが、君達は相手を侮っていた事をその身で知ることになる。

・クグツ:千早重工後方処理課第三班
シナリオコネ:“No.a11(ナンバー・ア・イレブン)”
推奨スート:ダイヤ(仕事での敵対関係)

 ダブルナンバーのナンバーズ"11"。何回死んでも復活することから、いつしか"No.a11(沢山いる11のひとり)"と呼ばれるようになったナンバーズのトップエージェントの一人だ。
 その彼の動きが最近活発化していると言う。ダブルナンバーでもトップクラスの彼が動くには何かがある。その何かを探るのが今回の君の任務だ。

・カタナ:殺し屋
シナリオコネ:櫛田千里(くしだ・ちさと)
推奨スート:ダイヤ(依頼人)

 日本軍情報将校、櫛田千里。彼女は君のお得意先のひとつだ。彼女の持ってくる依頼は危険なものばかりだが、それはすなわちそれを解決できるだけの腕を期待されているということでもある。
 そんな彼女から再び仕事の依頼が入った。標的の名前はブラックバレッド、浄化派の腕利きテロリストだという。今回もいつもどおりハードな仕事となりそうだ。

―シナリオスペック―

必要神業:
 本シナリオでは≪電脳神≫などの電脳系神業と、≪完全偽装≫などのIDを偽れる神業が必要である。
 これ以外に3枚以上の防御神業がない場合、ゲストの即殺神業のみでキャストが死ぬ可能性がある。
 また、『カブト』は≪難攻不落≫など他人を守れる神業を持っておくことを推奨する。

主な情報収集技能:
 本シナリオで主に情報収集に使用される技能は<社会:企業><社会:ウェブ><社会:ストリート><社会:警察><電脳>となる。前にあるものほど優先度が高くなる。

キャスト間コネクション:
 キャスト間コネは『カブト』→『ニューロ』→『クグツ』→『カタナ』→『カブト』の順で取得する

達成値上限
本シナリオに達成値上限はない。大体23〜25辺りを目安にしてもらえるといいだろう。

特記事項:
 シナリオの特記事項ではありませんが、僕は基本的に情報開示式のルーリングを行います。
 具体的に言うと、次に調べられる情報、どの情報がイベントフックになっているかなどシナリオ構造などはどんどんと開示していくルーリングをします。
 これによりアクト構造の先読みをPLに強制しないため、アクトの事故率は低下しロールプレイにより集中できるようになります。反面、RLが行動指針などを出してくるため「させられている」という印象を持ってしまう恐れもあります。
 情報開示式のルーリングを嫌う人がいた場合はなるべくその辺の口出しはしないようにルーリングしますが、基本的に情報開示式のルーリングを行っていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。

 

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