Q1.技能の目標値について仲間と一議論あったのですが、 1)全ての技能レベルは『その技能を持つ者としては常識的に出来るレベル(難度±0)』の行為を『これだけの成功率で実行出来る(目標値)』という指針を数値化したものであり、通常よりも簡単な行為に対しては目標値にプラス修正をかけるべきである。 2)全ての技能レベルは「判定が必要とされる行動の最大成功率」であるというもので、簡単だからといってプラス修正は与えるべきでない。「簡単だから」とボーナスを貰う事で、技能を持っていない(全く勉強していない)のに英語の簡単な会話が理解できてしまう事になりかねない為。 という意見がぶつかったのです。本来はSJGの方に訊くのが筋かもしれませんが、SNEの方々としてはどちら(もしくはそれ以外)の考えか教えて頂きたいです。 Q2.目潰しなどの『視覚に対する攻撃』の影響を全く受けない性質を持つ場合、特徴としてはどれくらいの有利になるのでしょうか。『盲目の剣士』というキャラを、少々リアリティには欠けると承知の上で考えていたのですが、「普通の物は全て見えると扱う(0CP)」「色の判別はさすがに無理(-10CP)」な感じで想像し、「某○塾に登場する○光のように目潰しが訊かない」を付けたかった次第です。 |
A1.個々のマスタリングスタイル次第で、どっちもあり、というのが私らの考え方になりますね。ですが、あえて決めろということでしたら(1)に近いでしょう。でもって、技能がなくちゃできそうにないということなら、いくら簡単そうに見えても判定はさせない(あるいは技能があればボーナスをくわえていいけれど、技能なし値なら修正なしといった形もあるでしょうが)という形でマスタリングしていますね。
A2.それはつまり妖力の[レーダー感覚]になってるような気がします。有効範囲は狭いでしょうが。あるいは[闇視]と[瞳孔反応]を合わせたくらいでしょうか。判定が不要な分、通常の[瞳孔反応]より有利ですよね。液体や粉による目への攻撃が無効というのなら、高レベルの[瞬膜]に匹敵するという考え方もあるでしょう。……という風に考えて、GMが適切と考えるCPを決めてください。
Q.幾つかの技能には関連する免許や資格があります。〈会計〉と税理士や公認会計士、〈法律〉と弁護士、司法書士など。これらの免許・資格は技能レベルがどれ位あれば取得しているとすることができるでしょうか。あと、弁護士や医師の資格などは持っていると収入や信用度にも影響するのでCPは必要でしょうか。他にも運転免許や書道の段や級などは技能と同時に取得できるものとしても良いでしょうか。 |
A.特にルール上の規定はありません。それそれのGMが、背景世界に応じてお決めになればよいかと思います。参考までに、原書サプリメントを調べてみましたが、検事のテンプレートで〈法律〉が11/17(刑法に専門化)、学者や技術者などのサンプルキャラクターで専門としているジャンルが技能レベル15から16前後というところでした。『ベーシック完訳版』の67ページを見るに、技能レベルが14あればかなり熟練で、16あれば専門家となっています。もちろん、技能によって多少の上下はあるでしょう。言語なんてものは10レベルあれば、まったく不自由ないレベルだそうですし。
よほど資格をとるのが困難なもの以外(医師免許や弁護士とか)の他は、技能があれば免許はあることにして問題ないと思います。資格があっても実力がともなっていないという例は、いくらでもありますしね。ペーパードライバーとか、最先端の研究成果をまったく勉強してない医者とか。
収入や、世間への知名度は「財産」や「名声」「地位レベル」で表現してください。それらの特徴を持っていなければ、収入や信用度には特にボーナスはないことになります。
Q1.P64サイドバーの技能の自動的成長の所に、基準となる能力値が2種類ある技能(例えば<登攀>)と書かれていますが、これは技能無し値が2種類(例えば知力と敏捷力)存在するもののことでしょうか。 つまり、<運転>や<罠>などは、知力と敏捷力のどちらでも習得できるのか、ということです。 また、技能無し値と基準となる能力値が違う技能(例えば<指揮>)は、どうなるのでしょう。 |
A.これについては、翻訳者の黒田くんに確認したところ、誤訳のようである、ということでした。正確な訳については、エラッタにあげときますので、そちらをご参照ください。
簡単に言うと、これは技能なし値についての記述だということで、技能の基準となる能力値が二つあるという意味では「ない」ということです。一応、原書のサンプルキャラとかも確認しましたが、知力を基準に「忍び」を修得しているキャラとかはいませんでした。
Q.知力14演技14言いくるめ11が知力9を<言いくるめ>る場合、<演技>の技能なし値で試みた方が目標値は高くなりそうですが、このように技能があっても他の技能からの技能なし値は使えますか? |
A.使えないとしておいたほうがいいように思います。
それでは不満な場合は、「技能なし値からの技能レベルの修得」のルールを採用して、<演技>の技能なし値を基準として、<言いくるめ>の技能レベルを決めるようにするといいでしょう。ちょっと計算がややこしくなりますが、CPの無駄はなくなります。『完訳版』66頁のサイドバーを参照してください。
Q.66ページの1列目。「表の説明」の欄1〜3行目。 肉体技能に生命力や体力を基準とするものがあると書かれていますが、(生命力はともかく)体力を基準とする技能とはどんなものでしょうか? 我々がまだ知らないどこかの世界に、そういった技能があるということでしょうか? それとも(これは私の勝手な解釈ですが)技能なし値に「体力」が含まれる肉体技能は体力を基準にしても良いと言うことでしょうか? |
A.未訳サプリのどこかにあるのではないのでしょうか。というか、あります。<リフティング(重量上げ)>とか。後半の解釈は、ちと無理があると思います。もちろん、GMさんがオリジナルのルールとしてつけくわえられるのなら、とめる権利はわたしにはありませんが。
Q.一般人を25CPとした世界での技能レベルの感覚を教えてください。 ベーシックの職業表を見る限り、Lv12で一応その技能を職業とできるように感じます。技能レベル成功表でもLv12でいくらか熟練、Lv16+で専門家とありますから、Lv16もあれば充分達人と思います。 しかし、職業表では職工頭がLv20と異様に高いのです。Lv20なんて100CPでもきついと思いますが、各地の工房にはそんなにLv20がいるのでしょうか? ( 大きな工房には一人は.... ) Lv20は名声すら持ち得る、 ( 中世風世界で ) 国内五指に入るといわれるようなレベルに感じるのですが、ここでいう職工頭とはどの程度の人を指すのでしょう? |
A.素直に表に従ってください。職工頭は、ちょっと言葉が足りないかもしれません。中世ヨーロッパのマイスター(親方)レベルの達人と考えてください。
Q.能力値が高すぎる場合、技能なし値を算出する時、魔法への抵抗などに使う「16のルール」を適用できますか? 例えば敏捷力12、知力20のキャラクターが、<忍び>(技能なし値:敏捷力−5、知力−5)を技能なしで試みようとした場合、目標値を20(知力)−5=15ではなく、16−5=11として要求できますでしょうか? ルナルならまだしも、妖魔夜行のようにキャラクター作成に多くのCPが与えられるゲームだと、能力値を非常に高くして、たいていのことを技能なし値で済まそうとする場合があります。しかし、私は、どんなに基本能力が高くても、素人はきちんと訓練を受けたキャラクターには勝てないということにしたいのです。 |
A.超人的なキャラクターの非常に高い能力値から技能なし値を産出する場合の標準的なルールは「20」のルールと呼ばれています。つまり、20以上の能力値は20とみなして計算する、というものです。超人的キャラクターの高い能力値から技能なし値を算出する場合については「20」を基準とするのが、標準的なルールです。また、ある種の行為に関しては、技能なし値では判定できなかったり、技能なし値にさらにペナルティがつくと、GMが判断してかまわないでしょう。
Q.技能に使用するcpは、0.5cp、1cp、2cp、4cp・・・と消費しなければいけないものでしょうか? 0.7cp、1.5cp、3cp、5cpと消費するのもありでしょうか? その場合、0.7cpは0.5cp、1.5cpは1cp、3cpは2cp、5cpは4cp分しかcp消費の効果を得られないものとして。なぜなら、次の条件までcpを満たしていないからです。 「GURPSベーシック」p263を見ると、「200時間の学習が1cpの経験に等しくなる」とあります。 だとしたら300時間(1.5cp)の学習はありなのではないでしょうか? こういうcpの使い方がありだと「記憶力」を持っている場合に変わってくると思います。3cp消費を有りとするか否か。 この概念がどうなっているかお答え頂けると幸いです。 |
A.記憶力を持っている場合、本来なら6CPの消費しなければいけないところを、半分で3CP、四分の一で1.5CPを消費するだけですませる、といった形はかまわないでしょう。そうじゃない場合は、中途半端に消費しても意味がないので、しないと思いますが。
Q.<演技>の技能なし値は<演劇>−2ですが、この技能の値は「美声」による修正を加えた後を基準にするのですか? |
A.特徴による技能レベルの修正は、技能なし値の修正にはくわえないほうがいいと思っています。もとの技能から計算してください。ただし、技能なし値で判定する時も、特徴によるボーナスやペナルティはくわえて下さい。
Q1.家庭レベルの裁縫などの家事は既成の技能もしくは特徴のどれかに当て嵌めるならどれとどれに当たりますか? 義務教育課程や家事はいくつかの技能などの集合体っぽいですが他に表す方法はありますか? Q2.10CPの「富裕」で前後の文体から九分九厘「カンペキ」異性人の社会でも−6で使える<礼儀作法>を、技能なし値扱いとはいえ1Lvの地位と共に知力+0で漏れなく貰えるのは正統ですか? 見抜くのにも役立ちます。自分ンとこなら知力+2です。 |
A1.現状のルールには、そういった技能はありません。家事や学業などと一くくりにして技能を作ってもよろしいでしょうし、あまり判定が必要になることもないかと。現実には掃除一つとったってノウハウのあるなしは歴然としますがね。ゲームで必要なら(ラブコメ世界、ギャルゲー世界、日常生活をくりひろげるシナリオなど)、家事などは趣味技能に準じる形で細かく分類し、学業は学術系技能で表現すればよいかと思います。
A2.「富裕」には「地位レベル」が伴い、「地位レベル」には<礼儀作法>が伴うわけですが、そこにまったく「文化も文明も異なる社会では通じません」とわざわざ書いていないのは、それが常識の範疇で判断できることだからだと思います。この記述にある「他の社会」が、同時代において交流のある人間社会であろうというのは、容易に判断できることですからね。ここで宇宙人や異次元人が含まれると文体から判断なさるのは、いささか強引かと思われます。
Q1.ガープス・ベーシックに載っている<バトルスーツ>技能はどの様に使うのですか?詳しいことはなにも書かれていなく、長い間疑問に思っていました。また、どのサプリメントに収録されていますか? Q2.エクソスケルトンって何ですか? 説明文からして、おそらくメックウォリアーRPGリプレイの巻頭イラスト(確か一巻)でレベッカが乗っていたものでしょうか? |
A1.これは、未来を舞台にしたSFの世界で使われる技能です。バトルスーツっていうのは、いわゆる強化服のことで、こういったスーツを着て動くときに使います。詳しいことは、『ガープス・ウルトラテック』やSF世界に関するサプリメントなどで紹介されています。
A2.強化外骨格、装甲のない、倍力強化作業服とかそういったものです。エイリアン2のラストで、リプリーが乗ってるパワーローダーが、たぶんいちばんメジャーでしょうね。
Q.<歌唱>で読経はできますか? また、祝詞も<歌唱>できるんですか |
A.それはちょっと違うと思います。どうしても技能判定が必要なら、どっちかというとそれぞれの<神学>とかな気もしますが。世界観上、何か特別な意味を持たせたいなら、ルールなり技能なりを作られたほうがいいと思います。
Q.「昆虫恐怖症」が<農業>を修得するのは無理ですよね? |
A.「机上の理論」としてでしたら可能だと思いますが。文明レベルとか、地域にもよるでしょうし。
Q1.<罠>技能には<心理学>の要素も含まれてませんか? 相互に何か関連は無いんですか? |
A.そんな細かいことを言いだすと、いろんな技能に関連ができてしまいます。<演技>や<言いくるめ>だって、<心理学>と無関係ではないでしょう。細かい設定をお作りになりたいと言うお方は、やはり独自に工夫していただくのがよかろうかと思います。
Q.<性的魅力>は実質的なテクニックも含まれるのですか? 私は、<性的魅力>は『余暇時間』で学べる、という視点から『自分のチャームポイントをセックスアピールという形で最大限に活かすためのささやかなコツ』程度に思っていました。ここで確認したく存じます。 |
A.それぞれの技能が、どこまでの範囲をカバーするのかは、背景世界とかにもよります。ルナルではどうかというと・・・どないやねん、ニフトール?
『やっほー、ニフトールのおっちゃんですよ。基本的にはベッドにつれこむまでの手練手管でいーと思うけどね。そのあとのことって判定したくないじゃない(笑)。でも、必要ならそれで判定してもいいと思うよ。大人ならわかると思うけど、もちろんそれからのことって関係を続けていく上では重要だよね。ゲームを遊ぶ上で必要なら、<床上手>でもなんでも技能を作っていいと思うけど。性的な行為が重要な世界で遊ぶなら、技能はどれくらいでも細分化できるよ』
Q1.『ガープス・ベーシック完訳版』のP81「性的魅力」なのですが、ここで、修正の一文、『容貌による「不利」な修正は2倍に計算します』とありますが、文庫判のルールでは、不利と言うことは書いてありませんでしたよね? これは完訳版にて変更された事項と考えてよろしいんでしょうか? つまり、不利な容貌なときにだけ2倍しマイナス修正にするのでしょうか? 美(人・男子)または、超美人の場合は修正は普通のままで2倍出来ないのでしょうか? Q2.性的魅力にかかる修正ですが、最高の容貌(+6)カリスマ2レベル(+2)美声(+2)言いくるめ20レベル(+2)の人がいたとして、美声なので(+2)通常の反応修正の合計(+12)その合計で(+14)であっていますか? もしこの通りだと、異性の武器屋だとまず間違いなく「最高の反応」が得られ、最大五十%OFFで買い物が出来てしまいますが。 「反応表のダイスは振らない」と言うのは無しで、よろしくお願いします。 |
A1.御質問のほうですが、その通りです。文章にある通りです。
A2.違っています。これでは美声を二重に計算しちゃってますよ。
通常の技能判定を行なう場合(誰かを誘惑する場合など)、容貌の「不利な修正」を二倍にし、「美声」があればプラス2の修正をくわえます。
反応判定の代わりとして、技能判定を行なう場合には、修正は通常の反応判定にくわわるものと同じになります。
別々に書かれている「修正」は、異なる場合にそれぞれ適用されるものなんですね。
ま、もっとも、このの解釈であっても財産の件については問題はないのじゃないでしょうかね。この例だと、使っているCPは、<性的魅力>と<交渉>の技能につぎこむ分を別にして45CPです。それだけを反応判定につぎこんでいるなら、まあ、このくらいの利点はあってよいのではないでしょうか。同じだけのCPを財産につぎこめば、標準の五倍の財産を持てるわけですし、値段が半分になるっちゅうことは財産が二倍になったも同然……てのは言い過ぎですが、お金のことだけ考えると効率悪いですな(正しい解釈では、二割引きしかしてくれんわけですから、なおさらです)。
いえ、だからって問題がないわけじゃないですけども。お金がどうとか、なんてことよりは、出会う異性が全部、手助けせずにいられないってほうが、シナリオで問題になることは多いと思いますよ。
とはいえ、反応表はあくまで「ランダムに決めたい」場合に使うものです。あらかじめ、シナリオで設定が決まっているNPCであれば、いかに魅力的なキャラクターであれ、その設定に沿った反応しかしないでしょう。
いくら「とても良い」反応だからって、ピストルを貸してくれる警官はいないわけですしね。あくまで、常識の範囲内でしか助けてはくれません。
おまけに、つまりは色仕掛けなわけですから、当然に異性はそれなりの見返りを期待しているわけで、そいつをうまくくぐりぬけるには経験なり知恵なりが要求されます。あんまり色気をふりまいていると、畢竟、トラブルが引き起こされるでしょう。
Q1.ガープスベーシック完訳版を買ったのですが、<ランニング>技能の説明を見るとよけの値には影響しないとあります。これで正しいのですか? 文庫本のほうでは、<ランニング>技能の修正は、「よけ」にも加わる、となっていたのですが。 |
A.グループSNEでは、当初(文庫版では)「含まれる」という設定で紹介してきました。ところが、後にSJGのQ&Aで「含まれない」という見解が発表されました。
グループSNEとしても、ガープスベーシック完訳版を出版するに当たって、SJGの公式見解にしたがって「含まれない」ということにしました。
ただし、ジャクソン氏と相談の結果、日本展開においては当初のグループSNE解釈のままでもかまわないということで、現在、グループSNEのルナル、妖魔夜行ではその世界のみ限定のルールとして、ランニングの修正は含まれるということにしています。
それぞれのGMの方々で、お好きなほうをお選びください。グループSNEとしては「含まれる」ほうをお勧めしています。そうでないと、「よけ」がいささか頼りなさすぎるように思いますので。
Q.「記憶力」の特徴を持つキャラクターが、母国語の技能レベルを上昇させるとき、その消費CPはどれくらいになるのでしょうか? |
A.通常どおり消費したCPを2倍ないし4倍してレベルを計算してください。
Q1.TL7(あえて7+とも打ちません)の現代の都市での<生存>は「ガープス・サイバーパンク」にあるそれとは別物ですか? Q2.妖術の発動や能力値などの解放に<偽装>に修正をつけたものの判定も必要な場合、彼の技能Lvにより減らせるCPは変動するものですか? 特に<催眠術>の効果を拡大したり強力や迅速にはできますか? Q3.新鮮な残飯や瓶底の酒類を得られる場所は<地域知識>ですか? これだと街娘なども同じ残飯知識を持ってる事になりますが注意払ったり覚えようとする事でしょうか? Q4.段ボウルを敷く位置や駅員へ「サツアイかます」のは<礼儀作法>でカバーできるとして、組み立て方や小銭・残飯拾得の縄張り区別はどうしましょう? 特別な前提立てや技能なし値引っ張りで<地域知識><裏社会><礼儀作法>を使うといいですか? Q5.気紛れで衝動的な若者の動向を察知する技能はありますか? 主に本人よりも彼の仲間や無謀な若者のためのモノです。 |
A1.意味がよくわかりませんが、GMさんがお望みなら<生存/都市>を文明レベルごとに別ものの技能となさってもかまいやせんよ。友野としてはやりませんが。
A2.そういう限定をお作りになるのなら、御自分でお決めください。私はそういう限定は知らないんで、お答えのしようがありません。<催眠術>については、独自の世界でオリジナルルールをお作りになるしかないと思いますが。
A3.<生存/都市>ではないでしょうか。
A4.とても独特の言語感覚をなさっているので、意味が正確に取れている自信がないのですが、そういうのはたぶんまとめて<裏社会>でかまわないように思います。
A5.意味がよくわかりやせんが<心理学>でいいと思います。GMさんがお望みなら、専門化したりオリジナル技能を作ってもいいと思います。
Q.<貨物運送>は<荷役>技能の説明文中に「‥‥動物を使わなくてすむぶん、難易度が下がって、精神/並になります」とありますが、うしろのキャラクター作成技能一覧表を見ると「肉体/並」となっています。これは一覧表の方が間違っているんですよね? |
A.はい、一覧のほうが間違いです。まいど、細かいミスが多くて申し訳ありません
Q.教師(<指導>12レベル以上)は生徒に技能を教える時、一度に何人まで教えることができますか。また、その人数は<指導>レベルの上昇によって増えますか。 |
A.ルールでは特に規定されていません。むしろ、社会背景や文明レベルによって決められることがらだと思います。GMが、冒険の舞台となる世界によって判断してください。
Q.先日、キャラクターを作成している時に、ガープス・マスタースクリーンに付属している技能の一覧表を見たら、<跳躍>の技能の難易度が<肉体/並>になっていました。ベーシックの方では<肉体/易>となっていますが、どちらが正しいんですか。 |
A.ううむ、またもや誤植ですか。どうもすいません。「易」が正解です。
Q.<ランニング>は、長距離を走るのに役立ちますか? |
A.どちらかというと短距離に役立つ技能でしょう。スプリンターが、マラソンでも金メダルを取れるわけではないように。
Q.文庫版ベーシックP172の<投げ>技能の説明に、「ナイフや槍など個別の投げ技能があるものはこの技能は使えません」とありますが、P326には「万能の<投げ>という技能を使ってもかまいません」とあります。 どちらが正しいのでしょうか。 |
A.P172の「ナイフや槍など個別の投げ技能があるものはこの技能は使えません」の一文は無視してください。
Q.ガープスの催眠術はどこまで有効ですか? 基本的にマスター任せだと思うんですが武神降臨のとき困るのです。 例)痛覚を麻痺させる(我慢強いの特徴を得る) 肉体の限界を引き出す(体力・敏捷力の上昇、反射神経の特徴を得る) 相手に、ギブアップといってリングから降りろ、と命令(勝ち決定) など 以上のことってありなのでしょうか? 不可能じゃないと思うんですが、でも・・・ |
A.まず静かな状況で相手もリラックスしていなければならず、時間も数分はかかる、というのがガープスの催眠術です。ショウで行われるような、あるいはマンガで登場するような瞬間催眠術ではありません(そういうことがしたいのなら、サイオニクスか妖術を使ってください)。
ですから、戦っている最中に敵にかけるのは不可能です(かけるほうにも集中が必要でしょう)。
味方にかける場合の効果はGMの判断ですが、痛みを感じないといった効果は伝説上のもので、舞台などで行われるものは、サクラなどを使ったトリックが多いでしょう。認めるにしても技能レベルにマイナス20くらいの修正をかければいいでしょう。
GURPSの制限について みなさん技能レベルについて悩んでおられるようですが,すべてのGMに提案したいルールがあります。 それこそ技能レベル18制限です。 魔法も武器技能も18を最大レベルに制限してしまうのです。 これは、あらゆるGURPSに有効だと確信しています。 レベルに上限があることから、おのずと(武神降臨のような)バケモノキャラクターのメイクを防ぎ、多くの人々が指摘するようなゲームバランスの崩壊を,完全に守ることができます! 試しに、100cpで18レベル上限のファンタジーをやってみてください! キャラクターが想像以上に強力であるにもかかわらず,ゲームバランスがリアルにたもたれているのです! 魔法使いも,実に魔法使いらしく仕上がります! 一方、格闘動作は上限を21レベル(技能レベル+3が上限)にします。レベルの上昇しないものや、前提技能のレベルを越えないものは、それに従います。 また、キックやフェイントのように、上限が定められているものも,+3が上限になります。 こちらのほうもためしに150cpで格闘家を作って,友達とバトルしてみてください。ハッキリいって、武神降臨よりもゲームバランスがとれ,その上キャラクターがリアルになります! 僕はこのルールで楽しんでいます。みなさんもこの「リアルな」制限を、是非試してみてください! |
ううん「リアル」ですか? ちょっとニュアンスが違うような気がするんですが。何をもって「リアル」とするかは、求めているものによって変わるんで、まあこの言葉をもてあそぶのは止めておきましょう。
そういった、「技能レベルの上限」を決めるっていうのは、考えたことがあるんですけど(つーかまあ、すぐに誰でも思いつきますわな。バランス制限には、いちばん単純な方法ですから)、結局、やめてしまいました。ガープスの持ち味である、自由度を損うような気がしましたし、やはりなんというか「強圧的で美しくない」気がしたからです(あ、こう書くとあなたに対してキツイかな。いや、あなたの提案を非難しようとかいう意図じゃないんですよ、本当に)。あとはまあ、ルールだからとか、バランスがとかいった理由以外の「世界内における法則」としての合理的な理由づけが不可能だったから、でもあります(このへん、友野の個人的こだわりの面もあるんですけどね)。 むろん、この制限をローカルルールとして遊ばれる分には問題ありませんし、むしろ、自分たちが求めてそうするというのであれば、お薦めしたいくらいのものです。
ガープスはルールの多いゲームです。それは、遊ぶ側に取捨選択がゆだねられているからです。自分が気にくわないルールを無理して使う必要はありませんし、さらにつけくわえることだって許されています。
ただし、それはゲーム中に恣意的に変更されるべきではありませんし、GMから、あるいはその逆にプレイヤーから押しつけるべきものではありません。合意の上、「どういう風に遊びたいか」を考えて決定されるべきです。
ガチガチの戦闘ゲームとして、シビアに遊ぶのであれば、システム的なバランスをとることは重要です。しかし、最終的には、その「バランス」も好みの問題になります。たとえば、PCの死をどの程度まで許容するかは、遊ぶ側が何を求めているかによりますし、その許容の程度によって「バランス」は変化するでしょう。
妖魔夜行などは、むしろストーリーを楽しむことを前提として、ルールが提供されています。「バランスを崩壊させない、自主的に押さえたキャラクターメイク」が必要であることを、システムの欠陥であるとみなされてしまえば、まったくその通りというしかありません。ただし、それをしないということは「このゲームを楽しむ意図を持っていない」ということと同義です。
妖魔夜行において、派手で、かつバランス的にぎりぎりな戦闘を楽しむには、なんらかの制限が、プレイヤーとGMの合議の上で必要になるでしょう。それは、これまでのあいだ「暗黙の了解」的に行なわれていることが多かったのですが、あらためて、解説され、ルール化される必要があるのかもしれません。
武神降臨も、なんとか「技能レベルの上限を決める」という安易な手段(ごめんなさい、キツイ言葉になってしまって。でも、九年間、この問題と格闘してきた身としては、そういう印象になってしまうのですね。繰り返しますけど、それはハウスルールとしては非常に正しい解決策ですから、使ってもらってほんとに問題ないんですよ)に頼らずに、なんとかバランスをとることはできないかという、読者参加企画を通じての実験でした。
魔法についても、一点集中でCPをつぎこむことによって、一対一の戦闘などで、事実上無敵になりうる点は承知しています。ただし、プレイヤーのやれることはGMにも可能なので(逆は真ならず)、一度はじめてしまうと、血を吐いて倒れるまで続く哀しいマラソンにしかなりません。一点集中をふせぐためのルール提案を考えたことも何度かありますが、最終的にはこれも、遊び手の自由な選択にゆだねるべきではないかと思い、ルナル世界では制限を行なわないことにしました(今後発表される作品世界によっては、その世界における人間、もしくはPCになれる存在の、世界における上限が定められる可能性はあります)。
ガープスは、遊び手が作り手となることを求めているRPGです。ルナルも妖魔も、遊び方のサンプルにすぎません。どうか、これをツールとして、みなさんが望んでいるRPGを作り上げていただければと思います。
最後に、もう一度、謝っておきます。文中、ちょっときついニュアンスになってしまってるところがあるかもしれません。でも、あなたに悪意があるとか、そーゆーことはまったくないので、怒らないでくださいね、ほんと。これからも、どしどしガープスを遊んでやって、いろんな改造も試みてください。
それでは、長々とすいませんでした。また、どこかで会いましょう。