業物

 過去には多くの名匠と呼ばれる鍛冶師達が存在しました。
 彼らの鍛えた武器は他の武器に比べ格段に性能のいいものでした。
 歴史を紐解けばこう言った業物の武具が数多く存在します。

 そこで、ここでは本来よりも優れた武具「業物」のルールを提唱します。
 なお、これに伴いベーシックの上質や最上質は業物の一種として扱います。

 また、このルールは「霞月堂本舗」の「銘打ち」のルールと「GURPSソードマスター」の「名武具」ルールに少なからず影響を受けていることをあらかじめ書き添えておきます。



※業物の価格

 業物の価格は以下の通りになります。
 本来の武器の価格を2倍します。
 さらにその値にそれぞれの業物の項目にある価格修正を全て足したものをかけた値段で購入することが出来ます。

 ただし価格修正が+300%よりも上の品はそうそう出回っていませんし、+1000%を超える物ともなると普通入手することは出来ません。

 また、刀剣類以外の業物はそうそうあるものではありません。
 刀剣類以外の業物の価格はさらに5倍されます。


※業物の所持による特殊な背景

 業物は強力な武器です。
 そのために業物を所持するために特殊な背景が必要としても良いでしょう。

 その場合の必要CPの目安は業物の価格修正を合計しそれを1/20(端数切捨て)した値となります。


※業物をCPで手に入れる

 例えば歴戦の傭兵などはそこまで裕福でなくともかなりの業物を持っていたりすることがあります。
 そこで業物をCPで手に入れるルールを提唱します。

 まず、業物を購入するためにはその武器の2倍の価格を支払わなくてはなりません。
 もしもその武器が刀剣類で無い場合はさらに5倍の価格を支払う必要があります。
 支払う金銭はこれだけで構いません。

 その後、業物による価格修正を合計しそれを1/20(端数切捨て)したCPを支払うことで業物を所持することが出来ます。



業物武器


鋭利
上限:3Lv 価格修正:+100%/Lv 条件:ダメージボーナスが「叩」以外の武器

 武器の刃を鋭くすることで切れ味を増します。
 ダメージボーナスが「切」と「刺」のダメージを「Lv」分上昇させることが出来ます。

 ただし研ぎ澄まされた刃は脆いものです。
 そのために品質が「Lv−1」だけ低下します。


頑丈 出典:GURPS武士道(霞月堂本舗様)/壊れ難い
上限:3Lv 価格修正:+100%/Lv

 武器の品質を高め壊れ難くするものです。
 「Lv」分だけ品質が向上します。


豪腕 出典:GURPSソードマスター(GURPSソードマスター様)/豪腕武器
上限:2Lv 価格修正:+100%/Lv 条件:衝撃力が存在する武器

 武器を本来よりも重く拵えることにより威力を上昇させます。
 基本的に木製武器は金属製になり、元々金属製の武器は大きくなります。
 GMはナイフの重量化等、イメージにあわないものは却下する権利があります。

 重量化をした場合武器の衝撃力が本来の衝撃力の「Lv+1」倍になります。

 しかし、武器の重量が「Lv+1」倍され必要体力も「Lv×3」だけ上昇します。
 この際元々の必要体力が10未満の武器の場合、必要体力を10として考えます。


斬鉄
上限:3Lv 価格修正:+200%/Lv 条件:ダメージボーナスが「叩」以外

 真の名匠により鍛えられた武器は鉄すら切り裂くと言われます。
 ダメージボーナスが「切」と「刺」の武器で相手を攻撃した場合相手の「防護点」と「受動防御」をLv分低下させます。
 また、「金属鎧の強化」のルールを使用していてもプレートアーマーでも普通に「切」ダメージを与える事が出来ます。

 こんにゃくが切れないかどうかはGMが判断してください。


バランス
上限:3Lv 価格修正:+60%/Lv

 絶妙の重心バランスにより本来よりも少ない体力で武器を扱うことが出来る様になります。
 「Lv」ぶんだけ武器の「必要体力」が低下します。


必殺 出典:GURPS武士道(霞月堂本舗様)/クリティカル補正
上限:3Lv 価格修正:+200%/Lv

 優れた名匠が鍛えた武具は本来以上に致命傷を与えることが出来る様になるといわれています。
 「必殺」の武器による命中判定の際に「クリティカル値」が「Lv」分上昇します。
 ただし、最大でもクリティカル値は7で8以上の場合は7として扱います。


粉砕 出典:GURPSソードマスター(GURPSソードマスター様)
上限:3Lv 価格修正:+100%/Lv 条件:ダメージボーナスが「叩」の武器

 名匠の手による殴打武器は本来以上に防具の甲力を無効化します。
 防御側の鎧による「受動防御」を「Lv」分低下させることが出来ます。