GURPS FAQ (MAGIC:HowToUse4)

GURPS FAQ (MAGIC:HowToUse4)
移動系呪文死霊系呪文防御・警戒系呪文音声系呪文

(回答者は特に明記がない場合は友野詳です)

[移動系呪文]

今月の記事 2002年6月
Q.移動系の射撃呪文≪騒霊≫と≪飛ぶ剣≫についてですが、「呪文の目標は敵ではなく目標物」と書いてあったのですがということは、敵の背後にある物体を飛ばすことにより相手の不意を討ったりできるのでしょうか?

A.残念ですが、射撃呪文は術者の手もとから発射されるものなので、そういった使い方はできません。できると面白かったですけどね。


Q.HPが3以下になっても≪飛行≫や≪高速飛行≫の移動力は変わらないのでしょうか。

Q5.バックに薔薇の花を置きたいのですが、≪独立幻覚≫で人の背後についていくようにプログラムすることは可能でしょうか。

A.はい、変わらないでいいと思います。自力で飛んでいるならさがるかもしれませんが、魔法で動いているわけですから。


Q.≪倍速≫の呪文は「呪文が切れると目標は5点疲労する」、とありますが術者が1秒後にわざと呪文を切ったときもやっぱり5点疲れるんですか?
 疲れ切った敵のソーサラーに抵抗不能の5点疲労で生け捕り、とかトロールを魔術師4人がかりで気絶させる、とかしたいんですが(^^;。

A.ルールを字句通りとるとそうしてもかまいませんが、一秒間だけで、かけられたほうも一律5点疲労するというのも、ちょっとあんまりという気がします。特に、こういう裏技的使い方では。一〇秒で五点なので二秒ごとに一点として終了時にまとめて疲労するという処理ではどうでしょう。端数は切り上げにして、一秒で切ると一点疲労するわけです。これは提案であって最終的にはGMの判断です。


Q.ぐるぐるターン制を使用しているときに、≪倍速≫ってどうあつかったらいいんですか?
(1)その人のターンが来たときに2回続けて行動する
(2)≪倍速≫しているひとだけのターンをもう一周おこなう
 私は上だと思ってたんですけど、お友達は下の方が公平だというものですから……。

A.リプレイでは(1)を採用していますが、(2)の方法でもかまわないでしょう。タイミングを間違いやすいので、まとめて行動させていますが、どこから一周がはじまったのかきちんと覚えておけば、(2)でもいいと思います。


Q.≪倍速≫の呪文をかけられたときの呪文の集中時間はそのキャラクターの1 ターンを1秒と換算していいのでしょうか?

A.特にできない理由はみあたらないので、いいのじゃないでしょうか。


Q1.≪倍速≫の呪文で、1ターンに2回呪文を使うことはできますか? それとも、妖術と同じでどうであっても1ターンに呪文は1回きりなのでしょうか。

Q2.同じく≪倍速≫についてですが、≪倍速≫状態では衝撃、朦朧、気絶などの負傷の効果も2倍スピードなのでしょうか。

A1.可能だと思います。1ターンに2ターン分の行動をおこなえるのですから。普通の人の1ターンが、呪文の対象にとっては2ターンにあたります。ちなみに、妖術も〈倍速〉がかかっているなら、それ以外の人の1ターンのあいだに2回使えます。術をかけられている対象にとっては、それは2ターンのできごとなのですから。
 ……なので、ちょっと有利すぎる気もしているんですけどね、この呪文。
A2.そうなります。自分の毎ターンがはじまる冒頭に、朦朧からの回復や、気絶するかどうかの判定を行なうので、2回目の行動(ターン)にも、それは必要です。出血して毎ターンダメージを受ける、なんて状況ならそれも喰らってしまうでしょう。


Q.≪足止め≫や≪べとべと≫の呪文は抵抗が体力抵抗になっていますが、その体力というのは体力の数値そのままですか、それとも疲労点でしょうか。

A.本来の体力で抵抗判定を行なってください。投げたり持ち上げたりという判定に準じると考えるなら、疲労分目標値が低下していてもいいかもしれませんが。抵抗、ということで本来にしておきましょう。


Q.≪べたべた≫の体力判定はいつ行うのですか? この場合、体力判定は≪足止め≫のように体力−5で行うのでしょうか? また、一度体力判定に成功すれば他のへクスに移動しない限り武器技能やよけのペナルティは無しでよいのでしょうか?

A.ヘクスに足を踏み入れた瞬間にまず行ないます。以降は、≪足止め≫の記述に従ってください。一度成功すれば、他のヘクスに入るまではペナルティなしでいいと思います。


Q.「べたべた」の呪文の抵抗は、「体力」と「体力−5」のどちらで判定するのでしょう?
「ベーシック」では、抵抗のところには「体力」と書かれていて、本文では、「体力−5の判定に成功したら、抜け出せる」となってるんですけど。
その書き方から、「呪文の最初の抵抗は、体力そのまま。一度抵抗に失敗して、くっついた状態から脱出するのには、体力−5」と判断して、処理していましたけど、実際のところは、どうなんでしょう?

A.私は、まず足は(抵抗なしに)くっつき、以後脱出をこころみるために体力判定ととらえていましたが、ルールの記述を素直に解釈すると、熊神さんのほうが正しそうです。足がこわばるのなら、わかりやすいんですが。とりあえず、そうでないという資料が見つかるまでは、あなたの解釈でいくべきかな。


Q1.≪念動≫を使う時、見えている場合、距離修正はいくらですか?

Q2.≪壁歩き≫の記述にある、マイナス2の修正は、何に受けるのですか?

A1.すいません。これは訳がちょっと間違ってます。「対象が見えない位置にあっても、通常の距離修正しかかかりません」という意味になります。

A2.攻撃、防御、それぞれの目標値にマイナス2です。判定に受けるのだ、と解釈してください。


Q.≪念動≫は水を動かせますか?できるなら体が水でできたものに対してどのようなことができますか?

A.動かせます。ふつうの肉体に対してできることができます。水でできていようがなんだろうが、おのれの肉体である以上はコントロール下にあるわけですから。


Q.≪念動≫の呪文は、目標が見えてさえいれば、距離による修正はつかないのですか?
「鬼面都市の冒険」中の、『時の向こうの殺人者』や、≪念動≫の説明を読むと、そのように解釈できます。

A.見えない位置にあるものを動かすときでも、通常の距離修正でかまいません(余分なマイナス5修正はかからない)ということでした。もちろん、見えてるときも1ヘクスにつきマイナス1の修正です。


Q.自ら<浮揚>や<飛行>を解除して、敵に高い距離から突進するときダメージはどのくらいになるのでしょうか。ダメージを与えることができるなら<軽業>技能をつかったりすれば落下にあわせて、槍を突き刺すなんて芸当はできますでしょうか。
 ただではすまないとおもうんですけど。華麗に散るのもいいかなあって思うので

A.相手がまったく気がついていない、という状況でもないかぎり、避けられちゃうんじゃないと思います。軽業があっても、空中で方向は変わらないでしょうしね。たぶん、ダメージを増やすより、決定のサイコロで全部6の目が出た、くらいの扱いにするのがいいんじゃないでしょうかね。


2002年4月
Q.えっと、ガープス・マジックについてなんですが、≪他者移動≫についてです。
≪他者移動≫の説明文の中に、「固体を固体の中に転移させる事はできません。」と有りますが、これは、「密室の外に居る仲間が密室の中に居る仲間に極秘事項の入ったフロッピーディスクを渡したい。」なんていうシーンで、≪他者移動≫を使って仲間にフロッピーディスクを渡す事はできないという事なんでしょうか? むしろ、こういうシーンでこそ使いたい呪文なのですが……。

A.あのですね、これはつまり「石の中にいる」っていう状態にはならないということなのです。部屋の中に石がぎっしりつまってるとか煉瓦でいっぱいとかいうのが固体の中ってことですよ? 部屋の中は、たとえ密室であっても、気体が入ってませんか? 中に転移させられないっていうのは「内部」ってことではなく、固体を重ねあわせるような転移はできないという意味です。SFなどではお馴染みの概念ではあります。


Q.「ある魔導師K(瞬間移動、瞬間回避共にLV21)が馬に乗っておりました。ふとした拍子にバランスを崩し、頭から落馬しそうになりました。」
 さてここで質問。
 瞬間移動など(スーパーパワーとか、超能力とか魔法とか)は、場所の移動だけでなく、体勢を変える事も可能です(確かそうだったはず。・・・)。
 そこで魔導師Kはそれを応用して、軽業の変わりに体制を立て直そうと考えました。
 この試みは可能か否か、どうかお教え下さい。

A.GMさんの判断なさる範疇のことだと思います。それぞれの能力によって、判断基準は異なるでしょう。呪文の場合、防御呪文をそのタイミングで発動することを認めるか否かが、まず問題になります。≪瞬間移動≫を≪瞬間防御≫で連動していれば、この段階をクリアすれば問題のない使い方だと思います。次に問題になるのは≪瞬間回避≫に関して姿勢変更を認めるかどうか、です。認めるとしても≪瞬間移動≫と同じに修正が入るでしょう。
 たぶん、わたくしなら面白がって認めると思います。超能力などは、それぞれのルールを改めてチェックして考える必要があるでしょう。


Q1.≪瞬間移動≫の魔法で相手と同じへクス(つまり"近接戦闘"の距離)に移動することはできるのでしょうか?

Q2.≪瞬間移動≫の魔法で相手の真後ろに回りこんで攻撃した場合、相手は能動防御できないのでしょうか?
 戦闘中なら、後ろだって警戒しているだろうから"よけ"ぐらいはできるだろう、とプレイヤーに言われたのですが。
 個人的にはリプレイ"時の狂気"篇での紫斑一族の能力に対したときのように、相手がある程度そういうことができるということを知っているなら知力判定に成功すれば気づける、そうでなければ能動防御できないというのが妥当な線だと思うのですがどうでしょうか。

A1.特にできない理由はないように思います。

A2.友野なら、そう処理します。個々のGMの判断次第(他の状況も関係してきますしね)でしょう。


Q.≪瞬間移動≫を21Lvで取得している魔術師が、一瞬で≪瞬間移動≫の呪文をかけて、敵の背後にまわりました。<身体感覚>が成功したと仮定して、敵に対して武器で攻撃したなら、敵は能動防御が出来るのでしょうか?
無論、≪背中の目≫とかがかかっていれば分かるのでしょうが、そういった魔法/その他の支援が特になければ、どうなるのでしょう。

A.眼前からふっと消えたのなら、多少はあたりを見回すくらいはするでしょうが、そうでなければ透明な敵からの攻撃と同様にみなせばよいでしょう。攻撃されることが予想できるかどうかの、GMの判断によると思います。


Q.≪他者瞬間移動≫の目標値修正がよく解りません。次のどれですか?
a.目標と移動先の距離
b.術者と目標の距離
c.術者と移動先の距離
d.a・b・cのうち一番遠い方
確か、カルシファードのリプレイではaを使っていたような気がするのですが?

A.通常呪文なので、通常とおりに「目標」と「術者」間での距離で、まずは修正を受けます。さらに、それにくわえて≪瞬間移動≫に準じた、移動させようとする距離に応じての修正が行なわれます。


[死霊系呪文]

Q.≪死の幻影≫という魔法がありますが、準備3秒で抵抗なしですよね。ということは、技能レベルを25にすると準備なしで攻撃と同時に行なえるという事なので1対1の戦いではほぼ最強に思えます。それでよろしいのでしょうか。

A.どんな呪文でも技能レベル25にすれば強いです。


Q1.小遣いはたいて買ったガープス・マジックよりの質問です。≪死人返し≫の説明に、「効果範囲内のゾンビ、スケルトン、マミーに」とありますが、この呪文は悪霊にも効果はあるのでしょうか? 悪霊は確かに死人じゃないような気がしますが、頭蓋骨は使うし、一応アンデットだと思うんですけどどうでしょう?

Q2.同じく悪霊の扱いについてですが、ファウンの特殊呪文で使われるアンデットというのは、ゾンビ、スケルトン、マミー、悪霊の4種類を含むと考えていいのでしょうか? ルナル世界のアンデットは、一般ファンタジーとちょっと違うところもあるかも知れませんが、考えやすくするために一般化してみたらどうでしょう?

A1.GMの世界観次第ですが、魔法生物とみなして、≪死人返し≫のアンデッドには入れないでください。もちろん、みなさんの世界それぞれごとに、≪死人返し≫でダメージを与えられるアンデッドは異なっていてかまいません。

A2.ルナルの場合、死体や霊体はすべてアンデッドとみなしてくださってかまいません。御質問の四種類はすべて含まれます。ルナルのアンデッドの概念は、わりと一般的なファンタジー世界のそれにそっていると思うのですが……どうでしょ?


Q.悪霊に有効な魔法の武器とは、具体的にはどの呪文がかけられたもしくは魔化されたものでしょうか。

A.≪鋭さ≫≪確かさ≫および≪火炎武器≫などの、武器の威力や命中率を増す魔法であろうと、友野は考えています。ルナルであれば、≪武器聖化≫などもありますね。ルナルの場合、原料を魔法で純化したとか、精錬に魔法を使った類は(神殿の特殊武器などは多くがそうですが)含みません。むろん、個々のファンタジー世界において、設定者であるGMの決定が最終的には常に正しいのですが。


Q1.呪文の≪幽体≫は、超能力の幽体離脱による「幽体」とは別ものなのですか?

Q2.≪霊媒≫は、あの世にいる霊と交信する呪文なのですか?

Q3.そもそも霊の姿は見えるのですか。会話はできるのでしょうか。見る(見せる)、会話するにはやはり呪文を使わなければならないのでしょうか?

A1.世界観によりますが、超能力は精神のみが抜けだした状態、呪文は肉体が非実体化しているので、別ものかもしれません。超能力と呪文がどちらもある世界なら、お互いを感知することはできるかなと思いますが。

A2.この世にとどまっている地縛霊としか話せない呪文では、使い勝手が悪いでしょうね。まあ、幽霊がいるか、あの世があるかというのも世界観によるのですが。

A3.ガープスは汎用RPGなので、舞台になっている世界によって違ってきます。ホラー世界なら、呪文なしでも幽霊は実体をあらわしたりするでしょう。ファンタジー世界なら、それぞれですね。ルナルであれば、さまざまな状況がありえます。妖魔夜行では、幽霊と言うのは死者の思いが作りだした妖怪の一種であり、霊魂が存在するかどうかは妖怪たちにもわからないという設定ですし。


Q.≪精神捕獲≫を自分にかけて首飾りにはいりました。そうして<完全憑依>して近くの人をのっとりました。そうしてから、その体が傷つきました。この場合、もとの体の生命力判定はどうすればよいでしょうか。入れ物には生命力はありません。

A.もとの肉体、本来の肉体の生命力判定を行なってください。乗っ取られた側の意識が「容器」に封じられるだけのことで、「容器」があなたの肉体だとみなされるわけではありません。複雑に考えすぎず、記述通り単純に考えてくださればけっこうです。


Q.≪精神捕獲≫している相手は、老化・病気の影響を受けますか。又、≪奴隷≫のかかっている相手に≪精神捕獲≫をした場合、相手は≪奴隷≫がかかったまま容器に封じられますか。もし出来れば、非人道的ですが、魔法の素質を持った人間に≪奴隷≫をかけ、魔法のレベルを21まで教育すれば≪精神捕獲≫で生きるアイテム化が出来るのでは?

A1.シナリオネタとしてはおもしろいですね。PCに許される行為とは思えませんが。


[防御・警戒系呪文]

Q.≪盾≫≪鎧≫の呪文は、目に受動防御・防護点をあたえますか

A.魔法なので、全身くまなく覆ってていいんじゃないかと思いますが。


今月の記事 2002年6月
Q.2002年4月のガープス・マジックへの質問のなかで、《矢返し》のかかった二人の間を弾丸が往復し続けるといった回答がありましたが、減速した弾を発射時の速度まで戻してうち返せるということで良いのでしょうか? 最大射程や半致傷を考えると微妙な気はしますけれど。巨大エネルギーを作るのであれば、まわりくどいことをせず《加熱》で超高温を作り出してしまうとかができそうです。最も蒸気機関などエネルギーを取り出すシステムは必要でしょう。私はデルバイの方々が研究・開発していたりするんじゃないかと思っていたのですが。

A.ああ、そういえばそうですね。運動エネルギーが維持できるわけではないでしょう。こりゃ、わたしが間抜けでした。飛距離の合計が半致傷や最大射程を超えれば、その分威力や速度は落ちてゆきますよね。
 デルバイの人たちがどんな研究をしているのかは謎ですが、そういうものがある日ルナルに登場しても、わたしは不思議に思いませんね。わたし自身が出会うことはないと思いますが。


2002年4月
Q.魔化系呪文≪発電≫により「維持にエネルギーを消費しなくてすむ」≪矢返し≫魔化防具が有るとしますよね。
 これを装備したTL5ライフル兵が2人対峙して撃ち合い、少しも動かずにいると銃弾はどんな動きになりますか? いただける回答によっては、もの凄い魔科学融合エネルギー機関が造られそうなんですが。案外、帝国とかピールには在ったりします? 

A.理屈の上では、往復し続けるんじゃないでしょうか。ルナルにはそういうものはありませんが。


Q.≪矢よけ≫≪矢返し≫の魔法についてなのですが…あらゆる飛び道具に有効となっておりますが…バリスタなどの大型兵器や攻城兵器にも適応されるのでしょうか?
 また…通常の武器でその障壁を打ち破る事は不可能なのでしょうか?
 GMの判断で、という形でその場はしのぎましたが…その有利さを理解しているプレイヤーには釈然としないものが残ったようです…

A.個人を狙う攻撃に有効なのだと思います。バリスタを個人攻撃には使わないでしょう。目標地点に、誰かがいるのを狙って射つ時はあるでしょうし、その時は呪文の効果はないでしょう。しかし、あんなもので、個人を狙って射つ、と無茶な宣言をするなら、魔法も無茶な効き方をしますでしょうね。まあ、ドラゴンの方なぞは、普通にバリスタで狙われて、普通に≪矢返し≫なさっちゃうでしょうが。体が大きい分、呪文にもエネルギーがたくさん必要でしょうからそのくらいは許してあげましょうよ。
 魔法は、文明レベル3から4くらいの社会を標準に効果が考えられています。それ以上の技術を使うのなら、独自の判断やルールを作る必要はできるでしょうね。


Q1.爆発するタイプの飛び道具を「矢返し」ではね返したとき、結局自分が爆発の範囲に居た場合、どういった処理になるのでしょうか?
 破片手榴弾や、妖術を跳ね返した場合です。

Q2.人物と発射位置が違う場合、どこに跳ね返るのでしょうか? 分かりづらい書き方で恐縮ですが、つまりビットやファンネル、[エレクトロキネシス]の[電光]などのことです。

A1.破片は、爆発の中心点に戻すということでいいのではないかと思います。もちろん、他の解釈もありえますから、最終的にはGMの判断ですが。矢じゃないから戻らない、も、もちろんアリです。

A2.発射された地点に戻る、でいいと思います。もちろん、GMがそう決めるなら、発射を命じた者に戻ってもいいとは思いますが。きりがないので。
 それから、できましたらペンネームは、あまり長いものは避けていただけるとありがたいです。


Q.呪文の≪矢返し≫で返せるものの範囲が良く分かりません。崖の上から落ちてきた岩なども返るのでしょうか?

A.通常の対個人用の長射程武器による攻撃、を返せます。矢や銃弾、スリングによる投石、射撃呪文などが対象です。GMの判断によりますが、重さが数s以上のものは呪文の対象外でしょう。


 〈矢よけ〉や〈矢返し〉の呪文のかかったキャラクターに向けての射撃がクリティカルだった場合、その矢(或いは銃弾)は、呪文のかかっているキャラクターに命中しますか? それとも、呪文の効果が優先されるのでしょうか?

A.そうですねぇ、「矢返し」にクリティカルしてしまうと、自分にクリティカルで返ってくるは厳しいかもしれませんが、ふつうの成功で射手に命中するでいいんじゃないでしょうか。こういう場合、呪文の存在が予想できない状態なら、不意討ちとみなしていいように思います。逆にクリティカルでも命中しないのも哀しいので、射手のほうは呪文の存在に気がつくことにするでしょう。


こんにちは。いきなりですが、質問です。
質問1.「矢よけ」「矢返し」のかかったPCに向かって拳くらいの大きさの宝石を投げわたそうとしたらどうなりますか?

1.通常通りそれたり返ってきたりする。
2.攻撃ではないから投げわたせる。

質問2.モーニングスターのように、飛んでいくものにひもや鎖がついているものは「矢よけ」「矢返し」で防げますか?

A1 害意がなければ、ふつうに投げ渡せるでしょう。それが魔法の爆発する宝石だったなら、はずれるでしょうが。

A2 防げません。防げるのは、飛び道具に分類される武器だけです。投げナイフが、手もとに戻せるように5メートルくらいの紐をつけてある、などという例は飛び道具ですが、鎖分銅は飛び道具とはみなしません。


Q1.≪瞬間移動阻止≫は妖力の[短距離瞬間転移]や超能力の[テレポーテーション]も阻止出来ますか? 妖力の方は判定がないから無理でしょうか?

Q2.≪完全障壁≫は妖術や超能力にも有効ですか?

A1.GMの設定した背景の世界観によります。ルナルや妖魔であれば、友野は阻止するものとして扱うでしょうが、他のワールドでどう扱われるかは別問題です。

A2.これも、前の質問に準じて扱ってください。


Q.≪物質障壁≫で守戦している術者が換気を望んだ際に、術者に空気感染する細菌兵器や病原体の知識が無ければ通風した時に一緒に侵入を許してしまいますか?

A.魔法なので、術者に知識がなくても害を与えるものは防ぐ、でかまわない気もしますが、おのおのの世界によって結果は異なるのではありますまいか。


Q.≪物理障壁≫や≪完全障壁≫の呪文は物理攻撃で破ることは不可能なのですか?
 破れるとしたらどれくらいのダメージを与えれば破れますか?

A.呪文の解説をそのままに解釈すれば、物理的な攻撃には不可侵でしょう。我々の世界にはありませんが、たとえば核爆発だとしても。それぞれのGMさんの世界観によって、呪文の内容をアレンジすることは許されると思います。魔法には魔法というのが基本ではあると思いますが。


Q1.≪物質障壁≫を最強にして万能の切断力として使うのは廃止されるべきですか?
切断は無しにして長柄が固定されても導線や射ち込み棒が挿入されてる形になりますが……。

Q2.≪物質障壁≫の監禁球(“虐待檻”に近いですが)利用は問題ですよね?。

A1.そういったものは「押しのける」形で処理されるのがよろしいかと。いっそ、そういうものがあると働かないとされるのもありでしょう。

A2.倫理的には問題ですけれども、ゲーム的・ルール的には現状、禁止はなされておりません。抵抗できるなり、内部に閉じこめられるものが拒否すれば発動しないなり、それぞれで内輪のルールをおさだめになるのがベターであろうと思います。


Q.≪物質障壁≫の呪文が強すぎませんか? 本来、防御呪文として使うもののようですが、敵のいる範囲にかければ、容易に閉じ込めてしまえます。(そのあとは、障壁内部に≪火炎≫なり≪空気破壊≫なり使えば終わりです。)
 これに対抗するには・・・
1、≪呪文除去≫で解呪する。
2、≪瞬間移動≫(又は、仲間の≪他者移動≫)で脱出する。
 ぐらいしか思いつかず、これではボス敵の種類が固定されてしまいます。
何かよい解決法はないでしょうか?

A.ルールを額面通りに受け止める限りは、ないです。同意していないものが効果範囲に含まれると呪文は失敗する、もしくは、知力で抵抗可能、といったルールを、自作するしかないと思います。その他に、消費エネルギーを増やす、最低直径を11ヘクス程度にする、〈悪魔〉や「魔法の素質」を持っているものも「魔法生物」とみなすといった設定が考えられます。お好みでどうぞ。

Q.≪物質障壁≫を唱えた時、障壁が発生する所に障害がある場合はどうなるでしょうか。たとえば、戦闘中に敵を含むヘクスにかけると抵抗もなしにほぼ戦闘不能にできてしまいますし準備1秒・持続10分と毎ターン使えて凶悪です。
 後は≪空気破壊≫≪悪臭≫など何でもよいでしょうが…
 そこで≪物質障壁≫をかけられる際に、中に入る人間が障壁が発生する瞬間に剣などで障害を作って呪文を打ち消すことは可能でしょうか。

A.そうなんです。強力です。かといって、何か邪魔物があると発動しないのでは、それはそれで不便な気もします。まあ、打ち消すのは無理ではないかと思います。
 邪魔ものを破壊したり、はさみこんだりするのも面倒なので、押しのけるものと考えています。押しのけられないものなら、そこで跡切れるとしてもいいし、表面にそって変形するとしてもいいでしょう。
 かけられる側が、とじこめられることを望まないなら、知力あたりで抵抗できることにしてもかまわないのではないかと思います。剣で空中をかきまわして邪魔する、というイメージも、それはそれで捨て難いものもあるので、敏捷力を基準として抵抗判定を行なうといった手段もあると思います。


Q.≪物質障壁≫をかけた中に≪間欠泉≫をかけるとどうなるのでしょうか?
≪物質障壁≫の呪文だと魔法は通る事になっているのですが、魔法で起った間欠泉のほうはどうなるのでしょうか?

A.友野の個人的見解としては、熱湯は外へ出ないと思います。呪文は、地下の熱水脈への道を開くものと考えてますので。まあ、障壁の中は、ひどいことになるでしょうな。


Q.≪物質障壁≫等、ドーム型の効果範囲をもつ呪文がありますが、効果範囲は球形でいいのでしょうか。

A.球形です。地中まで効果はおよび、上半分が地上にあらわれます。スニーカー文庫版26頁、『ガープス・マジック完訳版』11頁を参照してください。


Q.≪完全障壁≫は妖術や超能力にも有効ですか?

A.GMの設定した背景の世界観によります。ルナルや妖魔であれば、友野は有効であるものとして扱うでしょうが、他のワールドでどう扱われるかは別問題です。


Q.ガープス・マジックの≪完全障壁≫は、内側にいるキャラクターから外に向かって呪文を唱える事ができますか?

A.≪魔法障壁≫と同じで、「魔法は壁を越えられない」となります。内側から外側にも、外側から内側にもかけられないでしょう。


Q.この間初めてやったルナルでウィザードの人が中ボスのワイト(スケイルメイル付き)に物質障壁をかけて、魔術武器のグレートソードで10分たこ殴りをしたんですがこれって外道ですか?(GMは呆然としてた)

A.外道かどうかはともかく、問題はあります。
 まず、魔術武器をこの呪文の解説にある「魔法の品物」とみなすべきではありません。魔術武器は、あくまで〈天使〉のよりしろ、力のパイプでしかないのです(このあたりは、GMの好みによるので間違いとはいいきりませんが)。魔術武器を魔法の品物とみなして通り抜けられることにするなら、ワイトも、魔法的な生物(死んでますが)として通り抜けられることにするべきでしょう。
 さらに、魔術武器としてグレートソードを認めるべきではなかったと思います。それについては、『ガープス・ルナル』の友野の記述にも責任があったので申し訳ないとは思います(完全版では修正してあります)。魔術武器については、以前のQ&Aでもお答えしているように、短剣や杖が標準であって、特にGMが認めないかぎり、大型の武器は使えません。
 とゆーことで、その戦術はやはり不許可とするべきだと思います。
 もっとも、魔術武器の問題さえ解決できれば、この戦術がかなり有利なのは確かです。ガープスの呪文には、ときどき、こういった「裏技」的なものが見つかります。それぞれのGMは、世界に応じて抵抗可能なことにするなどの修正をくわえてかまいません。


[音声系呪文]

Q.≪沈黙障壁≫で音声系攻撃と同じく超音波兵器による超音波も防げますよね?

A.ハイ・テクノロジーと魔法の関連については、GMさんの裁量によるところが大きくなりますが、この場合は、防げて問題ないと思います。


Q.攻撃呪文の≪音噴射≫や≪轟音噴射≫は、せまい室内などで使用すると、周りのガラスの器具は、振動で割れたりしますか?

A.GMの判断にもよりますが、アーデリアさんは割ったことないそうです。


Q.≪音噴射≫の呪文ですが、『ルナルリプレイ・魔獣の夢篇』で、当たってもモンスターが巨体なら完全には麻痺しないとありましたが、どのくらいの目安にしたらよいですか?(強力すぎるが〈悪魔〉に効かないのもかわいそうなので)

A.例えば、タイプが「通常」の呪文は、目標が2ヘクス以上の大きさなら、エネルギー消費がそのヘクス分、倍になりやす。こいつに準じて、もっと大量のエネルギーが必要だとみなすてぇのはどうですかね。それとも、スタナーあたりの処理に準じて、巨大な生物は手足の一本だけを麻痺させることにしても面白いと思いやす。