GURPS FAQ (RUNAL:彷徨いの月)

GURPS FAQ (RUNAL:彷徨いの月) 全般ミュルーンフェリアギャビットシャロッツディワンウーティー


(回答者は特に明記がない場合は友野詳です)

[全般]


Q1.彷徨いの種族の[月の贈り物]の疲労は、「耐久力」のエリクサを服用していれば回避されるのでしょうか。(まあ無理だとは思いますが、呪文でもないしパワーストーンも使えないから可能性があるかもと思いまして)

Q2.クティクティの[癒しの手]は超能力の[治癒]のように他人のみや自分のみといった特殊な限定は可能でしょうか.

A1.残念ながら、やっぱり疲れてしまいます。

A2.GMはんの裁量次第でっけど、「できる」ことにしてもうてええと思います。


Q.僕はミュルーンをやっているのですが、一つだけ解らない事があります。
 それは、技能の雹や雷などの技能のレベルCPの出し方です。
 どうすれば覚えられるか・レベルPCを上げるのはどうすればいいのかを教えて下さい。

A.大丈夫。なんもむつかしいことおまへん。普通の技能とおんなしに覚えたらよろしいんや。普通に「精神/難」(天候制御と落雷は至難やけど)の技能と同じでええねん。普通の技能と同じように、能力値を基準にして、費やしたCPで技能レベルが決まるねん。レベルをあげたかったら、次のレベルにするのに必要なCPと、今まで使うたCPとの差額を消費したらええんです。
 ただ、成功するかどうかの判定に使う技能とは別に、威力の大きさを決めるパワーを、特徴の一種として獲得しとかなあきませんけどな。
 詳しいことは、『ベーシック完訳版』の技能についてのルールと、『ルナル完全版』のP82の「月の贈り物」のルールを読み直してみてくださいな。


Q.万色の月に従う種族の特殊能力は、あとから身につけることもできますか。
 私たちの仲間うちでは、使いたい能力のパワーレベルは始めから最低1レベルは持っておく事にしています。技能をとったりパワーレベルを上げたりするのは後からでもOKですが、突然そういった「才能」を身につけるのは不可能ではないかと思うからです。

A.それまで平凡な高校生だった女の子が、生命の危機に瀕して「いやーっ!」と叫んで超能力に覚醒するように(笑)、冒険の途上で「月の贈り物」に目覚めてもいいんじゃないかと思っております。最終的には個々のGMの判断ですから、駄目ってことにしても、もちろんかまいません。能力を身につけるために、師匠を見つけて修行をするシナリオを遊ぶとか、覚醒しても一定のイベントをクリアしないと技能にCPをつぎこめないとかいうのもありかと。


Q.彷徨いの種族でかつウィザードやソーサラーのキャラクターの場合、月の贈り物(超能力)は使えるのでしょうか。
例えば、ミュルーンソーサラーのシロ(リプレイ第三部下巻に登場)は〈天候操作〉は使えるのでしょうか。同じように銀の月のウィザードやソーサラーは、元素獣の召喚を行えるのでしょうか。

A.できてもいいです。禁止してもいいです。友野は許可してます。GMによっては、特殊な背景が必要なことにしてもいいです。


Q.彷徨いの月の特殊能力にパワーストーンは使えないということでしたが、技能レベルによっても体力消費は減らせないんですよね?
 体力の低いクティクティフェリアなどは戦闘ですぐに何もできなくなるんですが、何か打開策はありませんか?

A.はい、減りません。クティクティ・フェリアは、戦闘では、わりと何もすることがない種族としてもともと作られています。その分、探索などで活躍できるようにしてあるのですが。すべてのPCをすべてのシーンで活躍させるのは、ちょっと難しすぎるのではないでしょうか。


Q.万色の月に属する種族の特殊能力(?)<心の声等>などの使用による疲労に対してパワーストーンが使用できるのでしょうか。

A.残念ながらパワーストーンは使えません。


Q1.彷徨いの月の種族の超能力と、マナのレベルの関係はどうなっているのでしょうか?

A.とくに関係はありません。


[ミュルーン]


今月の記事 2002年5月
Q.ルナルのミュルーンの視覚について。
 鋭敏視覚の方はともかく、『望遠性能がよく地平線まではっきり見えます』というのは、具体的にどのような事なのでしょうか?

A.百鬼夜翔の[望遠視力]に「昼間のみ−20%」の限定をかけたものとして処理してください。


Q.ラグアツ・ミュルーンは、かつて<暴走>技能を駆使して人間と戦ったとありますが、ラグアツ種はミュルーン特有の「天候操作能力」は獲得できないのでしょうか? 猛吹雪でも起こして、凍結攻めにでもしたほうが楽だと思うのですが……。

A.<暴走>は技能です。せやから、誰でも学べます。[賜りもの]は、誰でもが得られるもんやおません。ルールでは後天的な学習も認めてまっけど、ふつうは生まれつきの才能です。数はごっつい少ないんで、戦いに利用できるほどいてまへん。


Q.ミュルーンの特徴のなかに、「望遠視力2レベル」(昼のみ)が含まれているようなのですが、ということは、クロスボウなどで射撃する時、距離を4分の1として修正をもとめるということでしょうか?
 これなら、ミュルーンの降下猟兵(上空からいきなり降りてきて、クロスボウを撃ちまくる!)とか作れてイイ感じ。
 タッタくんも、活躍の場が増えてよかったですね〜

A.おお。妖魔夜行のルール解釈のおかげで、わいらミュルーンがぐっと強く。その解釈を導入しはるんやったら、いいんとちがうかな。狙撃兵として、わしら大活躍できそうやね。昼間の屋外だけやけど。


Q1.ミュルーン基本セットの「伝令ギルドで噂を聞くことができる」特徴は削ってはいけないのですか? 伝令の仕事をしていないミュルーンだっていると思います(本音は、30cpは多すぎるんですよね…)。

A.伝令仕事をしてない変り者のミュルーン。いるでしょう。彼が、それ以外の仕事で生計を立てていることについて、「特殊な背景」に15CPを消費してください……というのは冗談入ってますが、でも本音。
 それぞれのGMにおまかせします。


Q.ミュルーンはどのくらいの暗さから近視扱いになるのでしょうか。

A.日が暮れた状態とお考えください。月光だけでは(七つ全部出ていても)修正されます。厳密にチェックしたいGMなら、たいまつ程度の明かりでは修正されるとしてもいいでしょう。


Q.『ルナル・ジェネレーション3』で、ライブが、急降下して、そのいきおいで、サーベルタイガーに大ダメージを与える、という攻撃をしていますよね。
 このようなオプションをとった場合、ダメージや目標値は、どうなりますか。

A.あれは小説的誇張表現というか脚色とゆーかでございまして、ゲーム的には単なる全力攻撃(ダメージ増し)と考えてます。高度差のルールも入れてもいいかもしれませんが。オリジナルで、ミュルーンの戦闘ルールなど、決めていただけると面白いかと思います。


Q.ルナルの小説などでタッタなどのミュルーンが両手に持った盾と槍を一瞬で両足に掴んで飛行(飛び上がる)するといった場面がありましたが、これはルール的に1ターンで可能でしょうか?
 もし可能ならそのミュルーンはそのターンどれだけ上昇出来ますか?

A.もちろんあれは小説的な演出描写であって、実際にゲーム的にルールを厳密に適用するなら不可能です。ただ掴むだけなら、双方を同時に掴むことはできるでしょうが、槍はまだしも盾は準備できません(そもそもルールをきちんと適用すれば、脚の盾は受動防御は提供できても「止め」には使えないでしょう)。
 ただし、友野はかなり大雑把な人間なので、一ターンでばっとつかんで、ふつうの移動力分上昇することをセッションで認めたりすることも平気でやってます。それが重要な場面(どうしても奪っておきたいアイテムを頂いて逃げようとしているNPCを追跡されている)時なら、急に『ルール通りやろう』とか言い出します。私はそういう風にセッションを進めています。常にルール通り、常に大雑把では、セッションにメリハリがなくなってだれてしまいますから。


Q.完全版で「槍の達人」がミュルーンの特殊能力として定義されましたが、他の種族が何らかの「武器の達人」を取得する事は、出来るのでしょうか?

A.こちらでは設定していません。おのおののGMが、独自にそういった設定を作られるのは御随意にどうぞ。


Q1.ラグアツと普通のミュルーンのセットに共通している『短命』の特徴が、内容は同じでCPだけが違うのですが、どうなっているのでしょうか。

A1.ミスです。通常のミュルーンのほうが標準です。ラグアツのCPを修正しておきます。正誤表に追加しておきますので、参照してください。


Q.ミュルーン好きの私は、関西弁が話せないのです。どうすればいいのですか?

A.いや、無理して使わんでもええんですけど。使いたいねやったら、勉強しとくなはれ。米朝師匠とか仁鶴師匠の上方落語のCDとかがお勧めですわ。現代語としては、死語になりかかってる言葉が多うおまっけどな(ちなみに、友野はなくなられた先代の松鶴師匠が好きでした)。今の関西人、日常語を文章にすると、そない標準語と変わりしませんで。むしろ、イントネーションの問題ですわね。周囲に、関西の人がいてはるんやったら、教えてもうて、そうやないんやったら、インチキ関西弁でおっけー問題なし。
 ただし、わしの目の前で使たら、しばきたおす。


Q.「ルナル・サーガ」完結編に出ているニートのデータで、<準備/槍>をもっているのですが、槍に準備技能ってあるんですか? ベーシックを見るとないようなのですが・・・・・・・・・・・。

A.ごめん、ミス。きっとニートの流派で追加された格闘動作でしょう(笑い)。


[フェリア]


2002年2月
Q1.ルナルのフェリアなどの基本的にいつも空中にいそうな種族はランニングで移動力を上げられますか? 技能名を見ただけならダメな気がしますが内容を読むとそうも書いてないですし…。

Q2.また、フェリアが矮人性を取った時は移動力にペナルティーは来るのでしょうか?

A1.地上を「走る」場合の移動力だけです。『完訳版』には「走ることの訓練」と明記してありますので、参照してください。空を飛んだ時の移動力は〈ランニング〉で修正する前の値を使って、計算してください。

A2.飛行速度には修正なしでよいかと思います。もっとも「完全版」でフェリアに矮人症、巨人症はとれないことにしましたけど。ちなみに、「ランニング」技能によるボーナスは、飛行時、水泳時の移動力には影響を与えません。


Q.フェリアは飛行時の荷重修正を考えるときは、『ベーシック完訳版』178頁の飛行ルールを用いるのですか。

A.飛行全体について、あのルールを採用して緻密に判定するなら、そうしてください。細かいことを気にせず、単に空中に浮遊しての移動と扱っているなら、そうしなくてもかまいません。


Q.フェリアの飛行は羽にかけられた魔法によって行うとありますが、そうするとマナの無い空間など魔法の働かない空間ではではフェリアは飛べなくなるのでしょうか?

A.おお、なるほど。そうなるような気がします。面白いシチュエーションが作れそうですな。


Q.セルティック種フェリア(P89)になると体力−3の修正はなくなりますが、同時に上限もなくなる、という事で良いのでしょうか?

A.いいえ、上限についてはそのままです。ですが、あなたのルナルではそうではないかもしれません。

 その他、呪文の変更などについての御質問がありましたが、それらについては正誤表でお確かめください。変更もあり、誤植もありました。


Q1.ルナルではフェリアの「心の声」の [思考探知] に対しても抵抗ができるのですか? それともサイオニクスのルール(相手の意思の強さの修正を引いて成功判定)でいいのでしょうか?

Q2.リプレイでパウが持っている [心の壁]ってなんですか?

Q3.「月を追うものたち」p221に「部族の秘伝として他のテレパシー技能が取れる」と書いてあるので、[精神剣]が使えるフェリアを作ろうと思うのですが、「特殊な背景」などにCPは必要でしょうか?

A1.「思考感知」ですよね? (すいません、一応「精神探知」という技能もあるものですから、確認です)。
 でしたら、ルナルでは抵抗が可能です。使い手の成功判定、そして使い手の成功度をペナルティとして知力で抵抗の判定を行ないます。抵抗に成功すれば、使い手は心を読むことはできません。「月を追うものたち」では記述に混乱したところがあるようで、申し訳ありません。「完全版」では、きちんと整理しておきますので、御容赦ください。
A2.サイオニクスにおける「精神遮蔽」のことです。パウのキャラクターを作った当時は、フェリアにも「精神遮蔽」の技能が学べたのですが、最終的なフェリアのデータでは削除したのです。キャラクターシートを訂正するべきでしたが、うっかりしていました。あるいは次の質問にある「部族の秘伝」とみなしていただいてもけっこうです。
A3.はい、費やしたほうがいいと思います。技能1つにつき「5CP」程度でいいと思いますが。NPCとして登場させるなら、それほど気にされなくてもよいと思いますけれど。


Q.すでに限定的な「バーサーク」の特徴を持っているセルティックが本来の「バーサーク」の特徴をとったとき、獲得できるcpはどうなるのでしょう?

A.差額分を獲得します。


Q.クティクティ・ウィザードを作ったとき,魔法の素質1は両方の特徴に入っていますが,15CP分使用CPを減らしたりしていいんでしょうか?

A.こういったハーフは、完全に双方の特徴を持つのではなく、それぞれの基本セットから好きなものを選び、自由に組みあわせます(もちろんGMの許可は必要ですが)。ですから、重なっているような特徴は獲得しなくてかまいませんし、そのCPを計算する必要はありません。


Q.フェリアの衣服、鎧は、大きさの関係で重さ1/3、価格3/2の修正がかかりますが、武器や盾については、どうなるんでしょう?
身長が、40〜60メルチ(センチ)となると、大型ナイフでも、バスタードソード並の大きさに感じられそうに思うんですが。

A.たぶん、同様に小さくなっています。おっしゃる通り、フェリアのバスタードソードは、他の種族には大型ナイフほどの大きさでしょう。柄のふとさを考えると、使えはしないでしょうが。そういう特注武器を作らせるのがめんどうくさいので、フェリアは伝統武器であるホイーリング・ブレード以外の武器は滅多に使わないのです。


Q1.いつだったか、フェリアの武器は全てフェリアサイズだということを言っていましたが、それは鎧と同じく価格が1.5倍で重量が3分の1になると言う事だと思うのですが、そうなるとフェリアサイズの武器で標準サイズの武器を受けた場合、同じ種類の武器であれば3分の1の確率で折れてしまいます。どうにかなりませんか?それともフェリアはホイーリングブレードを使ってりゃいいと言う事ですか?

Q2.元素獣について、『月を追うものたち』に色々と書かれていますがこの中の召喚呪文というのは普通の呪文と同じと考えて良いのでしょうか?そうなると15レベルでエネルギーコストが1減り、20レベルで−2、21で集中の必要がなくなるということになりますがそう考えていいのですか。

A1.そうです。フェリアはホイーリング・ブレードを使って下さい。
A2.はい、そう考えてくださって結構です。


Q.フェリアの心の声の判定のしかたが一部解りません

 1) [精神攻撃]の判定と抵抗のときに成功度によるペナルティーと距離修正と意志の強さなどのボーナスは関係あるのでしょうか?

 例) パワーレベル10、精神攻撃の技能レベル14のフェリアが8mはなれた敵を攻撃するとき1ターン集中して次のターンの自分の行動の始めに目標値14で判定して成功すると敵は生命力そのままで抵抗、失敗すると朦朧とする。さらにパワーレベルに関係なく1D点疲労させることができる。

 これで良いのでしょうか?

 2) [思考感知]は(知力+意志の強さ、弱さ)で抵抗できるのですか?またこのときどこまで思考が読めたか判定する成功度は目標と自分の成功度の差と自分の成功そのままのどちらなのでしょうか?

 3) [眠り]は[思考感知]で目標に接触する必要があるのでしょうか?また抵抗は生命力と知力どちらでしょうか?

A.まったくもって、中途半端に「サイオニクス」を持ちこんでしまったのでややこしくなってます。当時はルールの翻訳が、初期のコンプRPGでしか紹介されてなかったので、説明やルールを一部簡略化し、そのくせルナルでバランスをとろうと追加した部分もあるので、解釈が難しくなっているんですな。すいません。まあ、『月を追うものたち』で多少はまとめたんですが。

A2−1).はい、それでかまいません。フェリアの成功度はペナルティになりません。与える疲労ダメージは一定です。抵抗には、「意志の強さ」「意志の弱さ」で修正をくわえてください。書き落としてますね、すいません。この時、使用したパワーレベルの半分に等しい点数、疲労することもお忘れなく。

A2−2).知力で抵抗します。意志の修正はあります。どの程度まで思考が読めたかは、フェリアの成功度から、抵抗の成功度を引いたもので判定します。結果が、マイナス1以下なら失敗として扱ってください。0から2ならその時、もっとも強く思い浮べていることがわかります。3から4なら、表面思考全体です。5以上なら、かなり深くまで読み取れます。

A2−3).はい、思考感知で接触してからです。その次のターン、「眠り」の技能判定を行ないます。成功度分のペナルティを受けて、知力(に意志の修正をくわえて)で、判定を行なってください。


Q1.ホイーリングブレードは両手剣なんでしょうか。

Q2.ミュルーンなど彷徨いの月を信仰する者はウィザードじゃないと魔法を使えないんでしょうか?(まぁ魔法に類する技能がありますけど・・・)

A1.すいません、あんまり自分的に明らかなんで書き落としてましたが両手用の武器です。
A2.はい、使えません。


Q.リーダーズサーカス98年7月「ガープスQ&A(2)」の「癒しの手」について

リプレイ二部(下)の30数ページでペペ婆ちゃんがマグラに戦闘中に使っていましたよ、友野先生。
まぁ、「儀式の最中だったから[癒しの手]がいつでも使える状態だった」とでも言っておけばよいと思いますが。

A.はぁい、大嘘つきでしたねぇ、私。でも、PCには許してなかったですね、かろうじて。GMのスペシャル措置なんで、ふつうはできないってことで、セッションの運用をお願いします。


Q.『ルナルサーガ・リプレイ・銀色の闇篇(下)』の巻末データのホイーリングブレードのところに、”フェリア用のデータに直してあります”のような事が書かれていますが、ホイーリングブレードを人間が使うことはできますか?
また、その時のデータは?

A.基本的には人間は使えません。使い方を学ぶ機会がないからです。ただ「特殊な背景」があれば、可能かもしれません。重量と大きさ以外のデータ(致傷力など)は、人間用もフェリア用も同じです。


Q1.フェリアが、人間と同じ大きさの武器を使う事ができるのはおかしいと思うのですが?
フェリアの平均身長が45センチで、ホイーリングブレードはそれと同じぐらいなので45センチ、片手剣は60から1メーター以上あり、とても振り回せるとはおもえません、弓なんてもっと無茶です、だから、フェリアが片手で剣を振り回すとすればせいぜいナイフぐらいのものだと思うのですが。でないと恐ろしく強いです。

Q2.高度差の修正は、ジャンプするなどすれば0になるのでしょうか。また、130センチ差をつけても、小柄なフェリアや、武器がナイフのように短くても攻撃できるのはおかしいと思うのですが。

Q3.空中で踏み出す場合、普通より多く踏み出せますが、この間方向転換されると毎回後ろから高度差修正をつけて攻撃を食らいますが、できるのでしょうか?

A1.はい、フェリアは通常の人間用の武器は使えません。剣にせよ斧にせよ、フェリアサイズの武器です。形態は同じで比率的に剣やナイフとして扱っています。本来ならデータも作り直すべきかもしれませんが、体力が低ければダメージも低くなるので、よろしいかと思っています。納得できない方は、独自にフェリア用武器の最大致傷を設定してくださってかまいません。
A2.ジャンプしても、高度差の違いは克服できません。状況次第では、高度に1メートル以上の差があれば、長さが「格闘」の武器では届かないといった判断を、GMが独自に下してください。
A3.踏みだす時に、それまで向いていた方向から、六十度の方位変更は可能でしょう。途中での進路変更はできないと思います。


Q.「ガープス・ルナル・アドベンチャー・月を追うものたち」のフェリアのことで質問です。「癒しの手」の治癒は、「回復させる生命点1点あたり、10秒の集中が必要」となってますけど、これでは、戦闘中は、全く役に立たないように思うんですけど? 実際、リプレイでは、戦闘中でも4点とか8点とか、バリバリに回復させてましたけど、ルール通りなら、無理なのでは?

A.ダメージタイプは「叩き」です。距離や移動による修正は、必要ありません。鎧の荷重は、半分にはみなしません。


Q.「ガープス・ルナル」の新しいセッションが行われるにあたってフェリアのPCを作っていたのですが、フェリアの特徴「昆虫共感」について疑問が湧きました。
 「昆虫共感」の対象となる「昆虫」にはクモやサソリやダンゴムシ(笑)などは入るのでしょうか?

A.おおざっぱなイメージとしての「虫」でいいのじゃないでしょうか。「動物」も同様でいいのではないかと思います。


Q.セッション中、フェリアの食事についての疑問がわきまして、『月を追うものたち』を読み返した結果、「種族によって特定の食事をとる」と書いてあるだけだったため、普通の人間などと同じような食事を取るのか疑問のままなのです。
クティクティ種のフェリアには、蜜がありますが、ほかにも食べるのでしょうか?

A.ええと、他の種族も、似ている虫に準じた食事をとります。人間など、異種族の食べ物もちょっとくらいなら口にできます。なんで具体的に書かなかったかというと……他の虫とか食べてるとこを想像すると「ちょっとヤ」だったからです。
 まあ、普通に樹液とか草とか食べてるとゆーことで。
 フェリアについては、CP計算の間違いなどもありまして、機会がありましたら設定しなおしたいと思ってはおります。ただ、なかなか時間がとれませんで。まことに申し訳ありません。みなさまでローカルルールなど作っていただくのもよいかと思います。


Q1.フェリアはやっぱり、タマゴ、幼虫、サナギ、成虫、といったように成長するのでしょうか?

A1.毛虫ボディにくっついたポル・ポレンの顔とか考えてしまいました。すっげぇ、いやな光景なので(笑)、違うことにします。人間とかと同じように生まれてくることにしましょう(卵で生まれるのは爬虫人だけ、ということにしておきましょう)。


Q.フェリアの基本セットに必要なCPには、かなりの計算違いがあると思うのですが………。

A.(計算しなおして)うわあ、ごめんなさい。本当ですね。三回くらい検算したんですけど。ただ、混乱しますので当座はこのままでお願いします。いずれ、ガープス完訳版対応のルナル完全版のようなものが出せれば、そのときに訂正します。


[ギャビット]


今月の記事 2002年5月
Q.翼人、ギャビットの鉤爪を使って攻撃し、それを刃のある武器で受られた場合、独自の技能や鉤爪で相手の武器技能判定に−修正を与える事はできますか?
 これがないと面白いように手足にダメージを受けてしまうんですが。

A.鉤爪の攻撃についても、同様に『百鬼夜翔』の[鉤爪]に準じしてください。鉤爪の攻撃は、武器で受けられても、素手にダメージを受ける事はないものとして処理してます。


Q.ギャビットキャラについてですが、とりあえず暫定的な処置としてGMに着用時は鎧の重量が半分、つまり鎧の重量二倍のギャビットは、着用時に限り従来の鎧の重量に準ずる、ということを提案してみることにします。(全身鎧のルールを適応時に限る、ということで)
 さて、今回も気になる点が見つかりましたのでQ&Aに投稿しました。
 ミュルーンの飛行能力ですが、他種族の飛行能力に比べて、ぎびしい限定がかけられているに思えます。
 恐らく、妖魔夜行の飛行(40CP)の能力に限定をかけたものがルナルに適応されているのだとは思いますが、翼人の荷重修正二倍、フェリアの飛行時の移動力そのまま、歩行時の移動力四分の一(いずれも30CP)に対し、ミュルーンの疲労と両手が使えず、不自由な足でしか武器が扱えない(26CP)は、修正の割りに(たとえ、それらを軽減するための特徴や技能があっても)CP減少が少ないように思えます。完全版を見直したところ、どうも見落としのような気がしましたのでに投稿してみました。

A.ルナルの異種族キャラについては、『百鬼夜翔』が出た時点で、データを見直してみたいと思うてます。数値が変更されたデータとかもありますんで。基本セットの必要CPはなるべく変更せずにつじつまをあわせる形で見当する予定です。発表の場がどこになるかは、ちょっとメドがたってへんのですが。


Q.ギャビットをつくってみようとして気づいたのですが、「防護点1点、鎧の価格重量二倍で+5CP」となっています。しかし、防護点だけで5CP必要なので、鎧の修正分が加算されていないように思えます。
 ルナルでは、種族に関する鎧等の修正分のCPは基本セットに入るのでしょうか?
入らないのなら、この点も理解できますが、他種族の基本セットを見た限りでは、どちらとも判断できそうにありませんでした。
 そこのところは、一体どうなっているのでしょうか?

A.ううん、確かにちょっとそのへんの配慮が欠落しとったようですな。申し訳ないです。けど、ここで大幅に訂正するのもなんですので、当面はそういった修正はCPに影響しないことにしてください。機会があれば「不便なサイズ」といった種族的特徴を作って、訂正したいと思います。


Q.彷徨いの月を崇めるギャビットさんたちですが、騎兵が馬に乗ったような形状なんですから、走りながら攻撃しても「大振り」にならない、といった特典はないのでしょうか。
 正直なところ、今のルールでギャビット・キャラクターを作っても全然弱いです(鎧の制限が特にきつい)。
 私の作り方が悪いんかなー?

A.ギャビットとかはねぇ、確かにPCとしてうまいこと使うのは、ちょっと難しぃなっとるかもしれまへんな。
 種族オリジナルの格闘動作とか、もっと役立つ[叫び]とか、鎧の重さの調整とか考慮の余地はおますやろが……どこかで発表の機会があったら考えてみますわ。おっしゃるような特典はちょっと……。
 ただ、今月発売のリプレイで、草原の騎馬技術についての追加技能や格闘動作のルールがありますよって、ギャビットもそれを学べたり技能にボーナスがあったりするのは、OKやないかと思います。
 『ガープス百鬼夜翔』で、人間以外あれこれを表現するようなデータに修正が入ったりしたんで、それにあわせた新しい種族データとかは、このHPあたりか、どっかで機会を見つけて発表したいと思うてるんですけど。『百鬼』のルールブックは、それを入れる余裕がないもんですよって。


Q.『血の叫び』って龍にも効きますか?

A.へえ、効きまっせ。


Q1.ギャビットの[耳破りの叫び][惑わしの叫び](P88)を、自分から離れた範囲に発動する事は出来ますか?
可能なら、距離は発動判定の目標値に影響しますか?

Q2.ギャビットの[耳破りの叫び][惑わしの叫び]やシャロッツの[見えない腕]による体内への攻撃(P94)、ウーティの[眠りの息](P142)に抵抗する場合について、「意志の強さ/弱さ」が関係するという記述が無いのですが、やはり無関係なのでしょうか?

A1.みずからの喉から「叫び」を発しているので(実際に音波なりなんなりを発生させているので)、常に自分が中心になります。

A2.はい、無関係ということにします。ですが、GMが望み、プレイヤーが同意するなら関係することにしてもらってもかまいません。


Q.ギャビットの鎧の価格が4倍というの、どうにかなりませんか?

G文庫に載ってるNPCのギャビットは皆ヘビーレザーを着ているのに100CPで作成しようとすると財産を標準にしてやっとライトレザーを着る事ができます。前線で闘う種族だし、せっかく受動防御と防護点が1点ずつあるのだから、せめてヘビーレザーくらいは着させてあげたいのですが。

A.生まれつき防護点があるからこそ、鎧を手に入れにくくしてあります。文化的にも、毛皮をまとうくらいが精一杯だというイメージでいますし。友野がイメージしているギャビットというのは、そういう種族なのです。じゃあ、NPCはなんでヘビーレザーなんじゃいということになりますが、やっぱり敵や脇役はそれなりに強くないと話になんないからなのでした。ああいう連中は、ふつうじゃないギャビットなんです。


Q.「ガープス・ルナル・アドベンチャー・月を追うものたち」のギャビットのことで質問です。ギャビットの「血の叫び」のダメージタイプは、何になるんでしょうか?
 「内臓にダメージを与える」ようなので、「刺し」だと思うのですが。
 また、「手持ち武器などによる攻撃と同様にあつかってください」ということは、距離や目標の大きさ、目標の移動速度による修正は、考えなくてもいいということでしょうか?
 「背中に荷物を乗せた場合は、荷重の重さは半分」とのことですが、これは鎧も、半分の重さになるんでしょうか?(動物の体の部分は、「背中に乗せている」状態になると思うし、人間の体の部分は、下半身が無い分、やはり半分ではないかと思うのですが)

A.ダメージタイプは「叩き」です。距離や移動による修正は、必要ありません。鎧の荷重は、半分にはみなしません。


[シャロッツ]


Q.サングラスをつけたシャロッツが「閃く輝き」を使ってもやはり自分の目は眩みますか?
 あと、モンスターとしてのシャロッツが「閃く輝き」を上限1Lvなのに3Lvで修得してます。たぶんミスだと思いますが。

A.微妙なとこでっけど、大丈夫としてもうてええと思います。
 モンスターデータはミスでんな。


Q.シャロッツの種族基本セットの中の「毒物への耐性」は、

1妖力の「毒無効」と同じで、毒はまったく効かない
2毒を受けた時の生命力判定にいくらかのボーナスがある

のどちらでしょう?

A.当座は「1」とみなしてください。必要CPが違うのはミスです。
 この他、種族基本セットの合計の狂いなど、すべて『ガープス・ルナル・完全版』で見直しを行ないました。初夏まで、もうしばらくお待ちください。その他のミス、誤解しやすい表現なども、気づいたかぎり訂正を行なっています。このHPにいただいた御指摘も(ここではあらためて回答しなかったものも含めて)、参考にさせていただきました、感謝いたします。


Q.シャロッツの見えない腕について
 目でみえているかぎり、どんなにはなれていても目標への距離修正はないのでしょうか?

A.距離による修正はありませんが「見える」というのは、細部まで見分けができて、それが何なのかはっきりわかる状態、だと思います。晴れた屋外で五十メートルくらいまででしょう。


Q.シャロッツの移動力二倍は、戦闘時、全力攻撃のとき、移動力を半分使いますが、そのときも適用するんですか?
(例 基本移動力10、無荷のシャロッツ、移動力20の場合。)この例は、紛れもなく私のシャロッツです。

A.はい。


Q.「月を追う者」のシャロッツの追加データについて、「見えない腕」に関する説明文で「発動するときはエネルギーを消費するが、維持にエネルギーは消費しない」とありましたが、これは「見えない腕」で剣を振り回して攻撃するときも有効でしょうか。
 もしこのルールが有効で、しかもパワーレベルに上限がないのならば、「見えない腕」のパワーレベルを17まであげて重斬馬刀を体力32扱いで振り回す、ダメージが切りの6D+7、技能レベルは精神系の技能だから余裕があればいくらでもたかくできる100cpキャラができるのですが(疲労8点で体力9だから移動できないし、射撃武器に弱い)。

A.できますね。弱点も多くなるんで、PCにはお勧めしませんが。プレイヤーの方が使ったら、GMは容赦なく魔法と飛び道具でいじめてあげるべきだと思います。NPCとして登場させるのが、いちばん面白いんではないでしょうか。


[ディワン]


Q.ルナル完全版95頁に「ディワンはライトレザーアーマーより重い鎧を身につけることはありません」と書いてあるのに、モンスターとしてのディワンはヘビーレザーを身につけています。誤植でしょうか?

A.誤植というかミスでんな。ヘビーレザーをライトレザーにとりかえて、データの受動防御と防護点を減らしといてください、お手数ですが。


Q.ディワン基本セットに何故「甘い物が好き(−1cp)」は入ってないのでしょうか?

A.あ、忘れてた。


Q.ディワンの名前のつけ方を教えて下さい。カープス・ルナル完全版にも載ってないのです。

A.ディワンは、一族に育てられるため姓を持ちません。ブブルクとかボココルといった、擬音語めいた名を用いますが、同名も多いので役職や仕事、それから泳ぐ早さをくっつけて呼ぶことも多いようです(六番目のハパパル、なんて具合に)。


[ウーティー]


Q.タッタさんはウーティに逢ったことはありますか??
 今日はウーティのことについて聞きたいんです。
 ルナルジェネレーション3の342ページに『ほかの地域では怪物扱い』とありますが、ウーティをPCとして使う場合どうしたらよいかに悩んでいます。

1)《幻覚かぶせ》と《言語理解》を魔化した腕輪を持たせる。
2)《幻覚かぶせ》を魔化した腕輪を持たせ、読み書きできて共通語にCPをつぎ込ませる。
3)《幻覚変身》・・・(以下1と同じ)
4)《幻覚変身》・・・(以下2と同じ)

 またこれらの場合、装身具の値段(あるいは財産としてのCP)はどれくらいにしたらよいのでしょうか?
 長々と申し訳ありませんが、お願いします。

A.ワシは会うたことないよって、知り合いに訊いてみるわ。なあ、ライブくん、きみ、確かクールヘンレントに行ったことあるんやな?

「うん、あるで。あ、バドッカのライブ・ステップネイルていいます。
 そうやねぇ。どの方法でも使えるけど、最初からこういうアイテムを持たせるよりは、冒険がはじまってから買わせたほうが面白いんと違うかなぁ。PCの仲間に呪文を掛けてもろうて、維持してもらっとくいうのもええよね。ペットや、見せ物やっていうてごまかすとか。
 怪物扱いされるウーティを助けたことからパーティが結成されっていう発端も面白いんとちゃう?
 どうやって人間社会で暮らすか、どうして暮らさないといけないのかを中心にしてシナリオを作ってくのが、せっかくウーティをPCに使う面白みやと思うねん。
 魔法の品の値段は、マジック完訳版とかを参考にしてもらうんがええけど、いちばん肝心なところはPCに素直に買えることにするんか、それとも手に入れるために苦労してもらうんか。苦労さすんやったら、どのくらいの苦労か、いうところにあると思う。
 CPで持たせるのやったら、値段を決めて、CPを初期の装備を持つための金に変換するルールを使うたらどうかな」