Ruling my view

 

 N◎VAは行間を広くとったシステムです。
 FEARサイドの言葉を借りれば「フレーミングが甘い」システムであるということになります。
 悪く言えば大雑把ということですが、ルールを細かく定めた作品は面倒なものです。
 さらにどんなに細かく設定してもTRPGはその性質上、想定外の事態というものは数多く起こるものです。
 N◎VAはその辺りを逆に甘いルーリングをすることにより多くの事態に対応できるようなシステムになっているのです。

 しかし、これは逆にRLごとのルール解釈の違いを生むことになってしまいました。
 ここでは、そういった細かいルーリングの僕的な解釈等を紹介しようと思います。


キャラクター作成

 ルーリングとは違うのですが、N◎VAは簡単にバランスが崩壊してしまう危うさを持つゲームです。
 なるべく、キャスト間のバランスを取るために僕がアクトを行う場合に良く使用するキャラクター作成の指針を紹介します。

1.フルスクラッチの場合は能力値か制御値を最低でも1つは上昇させること
2.コネは三名以上
3.基本的に達成値は最も高くなる組み合わせで有利などの全ての修正を加えた後、絵札を出して25前後。限界でも27以下に抑えること。
4.技能の1レベル目は推奨スートで習得すること。ただし<社会><動員>はこの制限外とする。


リアクションの例外

 基本的にリアクションは明記されている特技を除きリアクション以外の効果を発揮しません。
 しかしこれでは、後手側がかなり行動を制限されてしまうために以下のルールを提唱します。

 対決が「なし」の特技は、リアクションと組み合わせた場合でも効果を発揮する。ただし、手札から行う判定には無効とする。


組み合わせ

 カット進行において、もっともRL判断によるところが大きいのがおそらく組み合わせの可否でしょう。
 そこで、僕がRLだった場合の私的な見解の例をいくらか述べさせてもらいます。
 ただし、以下は基本的に絵札で達成値25程度の環境を念頭に考えているため状況によって変化する場合があります。

・交渉系特技は肉体戦において無効(紙一重などを除く)。
・カット進行中、他の技能と組み合わせた知覚の達成値上昇は無効。
・力学を組み合わせても肉体戦で差分地は追加されない。


フルオート

 フルオートの銃撃は射界90度範囲内にいるキャラクター全てを攻撃することが出来ます。
 しかし、これに対するリアクションについてはまったく言及されていません。
 N◎VAの基本は「オール・オア・ナッシング」ですが、一人が回避に成功しただけで全員が回避できるというのも不思議な話です。
 そこで、フルオートに対しては個別にリアクションを行うものとします。

 ただし、<ポルターガイスト>などアクション自体を妨害する場合は成功すればアクション自体が失敗するために個別にリアクションを取る必要はありません。
 なお<ディフレクション>を使用する場合、フルオート可能な場合に限り一名が回避に成功すればその全てを無効化することが出来ます。


隠密

 ルーリングでは、隠密の具体的効果については何も触れられていません。
 リサーチならばともかくカット進行中はいろいろと問題も生じてくるので僕のルーリングを紹介します。

 隠密に成功したキャラクターは隠身状態になります。
 隠身状態のキャラクターに対するアクションは<知覚>を組み合わせる必要があります。この際の目標値は<隠密>の達成値ではなく隠身状態のキャラクターの「制御値」とします。
 隠身状態のキャラクターは通常のリアクションの方法に加えて<隠密>でリアクションを取ることが出来ます。
 また、特にアクションを起こさない場合でも<知覚>のみで隠身状態のキャラクターを発見しようとすることが出来ます。この際、リアクションに使用する技能は<隠密>です。
 隠身状態であるキャラクターの攻撃に対しては特にペナルティは生じず通常通りリアクションを行うことが可能です。


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