クズコラム第四回「N◎VA価値観のオハナシ」

Gray RoomN◎VAクズコラム

▼はじめに

 様々なところで言われているし、僕もよく言うことだがN◎VAはとてもフレーミングが甘いシステムだ。
 このフレーミングの甘さが驚異的な表現力へと繋がるわけだが、言い換えれば人によって価値観が全く違うシステムでもある。
 コンボの可否、達成値上限、装備のイメージetc……様々なところで遊んでいると本当に様々な環境があるのだなぁとよく感じる。

 一人一人が別の価値観を持っているのはすばらしいことであり、そして同時にとても危険なことである。
 確かに別の価値観を持つもの同士が集まることにより、お互いが別の意見を交わしあい各々の価値観は洗練されていく。これはとてもよいことだ。
 しかし反面、自分が出来ると思うことをアクト中もしくはアクト直前にいきなり「できない」といわれては無用なストレスが増えることになるだろう。
 つまり、N◎VAを支障なく遊ぶためにはある程度共通した認識が必要だと言うことだ。

 現在N◎VAはDへと変わり、データ面においては大きく変貌した。当然のごとく個々の価値観も多かれ少なかれ変わったはずだ。
 少なくとも僕は価値観が変わったし、やはり他のみんなもそうだと思う。

 だから、以降色々と語るにあたって僕はまず自分のN◎VA価値観を語らなくていけないと思ったのだ。
 そのため、予定を変更して今回は僕のN◎VA価値観の話をしたいと思う。


▼目次

・組み合わせ
・ニューロ
・プレアクト購入
・フルスクラッチ


▼組み合わせの哲学

 まず、N◎VAにおいて最も意見が分かれるのがこの「組み合わせの可否」であろう。

 今まで僕はどちらかと言うと厳しい方だった。
 というのも、組み合わせ制限がゆるすぎた場合「<隠密>+プロメテウスで達成値+10、<知覚>+アイオブザタイガーで達成値+3」など、あまりに安価に達成値が伸ばせれてしまったからである。
 そして、これを許可すると猫も杓子もこういった安易な方向に流れデータの幅が減ってしまう。それでは面白くない。
 だから基本的にデータ的意味が薄いものは、「フレーバーだけで効果なし」と裁定していた。(知覚+アウトフィットの達成値ブースト、交渉+誘惑を肉体戦に組み合わせて達成値を伸ばすなどは演出のみで効果なしとした)

 しかしDにおいてアウトフィットのバランスが見直されたために、少しはこの制限をゆるくしようかと思っている。
 基本的に無理なくイメージできれば許可するし、データ的に無理なく組み合うのならば多少イメージがしにくくても許可していく方向である。

 これにより、以降できるようになるコンボは
 <自我>+<隠心>+<消沈>(データ的に無理なく組み合う)や<白兵>+<知覚>+<シャープアイ>(相手の動きを先読みして攻撃するイメージはすぐに浮かぶ)等が挙げられる。

 僕的な現時点での禁止項目は以下の通りである。以下のコンボは基本的に演出で使用する分には許可だが、実質的に効果が無いとする。
・肉体攻撃に<交渉>を組み合わせる(つまり<白兵>+<交渉>+<誘惑>で相手を魅了して隙を作りつつ殴るなどは不許可)
・精神攻撃に<白兵>や<運動>を組み合わせる。ただし紙一重などは例外とする(つまり<運動>+<猿飛び>+<交渉>は不許可)
・情報収集目的の<社会>に一般技能を組み合わせる(つまり<社会>+<運動>+<猿飛>で超人的体術で聞き込むとかは不許可)
・肉体・精神攻撃に<社会>を組み合わせる(つまり<白兵>+<社会:警察>+<バッヂ>は不許可)


▼ニューロの哲学

 N◎VA-Dで最も大きく変貌したもの、それがこのニューロだろう。ニューロの強化は目をみはるものがあり、ニューロはこのニューロエイジにおいて真に世界を司るに足る強さを持つようになった。
 まぁ、それはいい。電脳化が進んだニューロエイジにおいてはニューロが強いのも当たり前だろうし、強いスタイルは他にもある。

 だが一つ言わせて貰いたい。「ニューロは殺し屋ではない」
 何故こんなことを言うのか、≪電脳神≫で人を殺せるようになったからである。そして、これを言わねばみんなが≪電脳神≫を安易に即殺神業として使用する構図が予想できるからである。
 最初は≪電脳神≫で他人を殺せないとルーリングを変更しようと思った時期もあった。実際、ちょっと前まで追加ルールにはそンなルールがあったはずである。

 しかし、ルールで明言されている以上、禁止とすればやはり多かれ少なかれの不満は出るだろう。そこで、僕はあくまで「ニューロは殺し屋ではない」と言わせてもらうに留めることとする。
 やはり≪電脳神≫はもっとスマートに使って欲しいのだ。

 なお、≪電脳神≫は基本的に神業の防御には使用できない(D-P.141参照)。注意されたし


▼プレアクト購入の哲学

 プレアクトでは外界値以下のアイテムは判定不要で購入することが出来る。(D-P.133参照)
 まぁ、アクトが始まる前に必要なものを先読みして購入しておくと言うことだ。確かにプロとしては当然のことだし、弾丸などの消耗品の予備は確かにこれでそろえておきたいところだ。

 だがこれには回数制限がない。つまり必要でありそうだろうがなさそうだろうが何でも買っておいたことに出来る。
 つまり防具などは安価なものも多いため常備化せずに購入すればその分の経験点を浮かせることができるし、ドラッグも安価であるために消耗品であるにもかかわらず無限回使用出来てしまう。
 このように、プレアクト購入は乱用されると容易にゲームバランスを崩してしまう。これはよくない。
 また、ゲームバランスを抜きにしても本当に毎回必要なものは常備化されてしかるべきだと僕は思う。

 プレアクト購入のルール自体はイメージ的にもとてもカッコいいと思うのでこれ自体を禁止するつもりは無いが、以上の理由から僕はプレアクトでの装備購入の判定は基本的に一回までと制限する。


▼フルスクラッチのお作法

 フルスクラッチっていうのはなかなかデータ自由度が高い。結構強いデータだって簡単に作れてしまう。
 だが、基本的に0点キャストの達成値上限は21(絵札でも20)程度。
 そんなにがっつかなくたって結構簡単に到達できるんだぜ?

 ってわけで、ここではフルスクラッチ作成の際に守って欲しい条項を列記した。
 ルールブックで推奨されていることも含んでいるが、ここではこの制限を守っていないとそのキャストの使用を認めない可能性もあると言うことを示している。

・技能を習得する最、1レベル目は必ず推奨スートで取得すること。ただし、<社会>と<コネ>はこの限りではない
・<コネ>は合計で3レベル以上取得すること
・<業界社会>は合計で3レベル以上取得すること


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※トーキョーN◎VA the Detonationはファー・イースト・アミューズメント・リサーチとゲームフィールドの著作物です。このページはこれらの著作権を侵害するものではないことをあらかじめ書き添えておきます。