フェイトSSS「夜明けの約束」プレアクトテキスト

Gray RoomN◎VAオフィシャル・プレアクトテキスト

「ここまでだ。ここまでだよ、ヒーロー。真実はここで消失する」
 この街は悪意であふれてる。
 この街は犯罪に満ちている。
 この街には悪党が多すぎる。
 二秒に一度起こる犯罪、希望というにはあまりに無力な正義。
「それでも世界は気にしないさ。誰も真実なんざ必要としちゃいない」
 だから真実は消失する。幾多の無念と、幾多の涙を巻き添えにして。
 因果は歪み、そして人々は真実を知らぬまま日々は流れていく。
 だが、それでも消しきれぬ想いが、果たされなかった約束がある限り、真実への扉は開くだろう。

―トーキョーN◎VA The Detonation “VOID CRASH”―

 VOIDに消えた運命の扉を見つけ出せ!

■シナリオハンドアウト
※キャストには以下の設定がつくことになる。RLはキャスト作成時、もしくはアクト前にこのハンドアウトを提示し、PLと相談すること。
『カタナ』:滋賀恭介と知り合いである
『フェイト1』:特になし
『フェイト2』:鷹峰法政と知人である
『トーキー』:特になし
『ニューロ』:ゼロと友人である
フェイト1:探偵
コネ:藤咲竜二
 /スート:クラブ(友人、気のあう同業者)

 最近よく夢を見る。目が覚めると夢を見ていたことしか思い出せない、夢。その夢を見ると決まって焦燥に駆られる。何か、大切なことを思い出せないもどかしさが胸を締め付けるのだ。
 そして君は今日も夢を見ている、目が覚めたらきっと覚えていない夢。そんな君の意識を現実に引き戻したのは来客のチャイム。どうやら依頼人のようだ、君は意識を切り替え応対に出た。

カタナ:荒事屋
コネ:滋賀恭介
 /推奨スート:スペード(友人)

 滋賀恭介、ブラックハウンド上がりのフィクサー。彼と君は友人というほどウェットではないが、仕事関係で終わるほどドライでもない関係だ。そんな彼に手入れを頼んだ武器を引き取るついでに飯をご馳走にななった。いい気分で自宅へと戻ってきた君を出迎えたのは、身に覚えのない罪状を突きつけてくるイヌ達。どうやら、厄介な事態に巻き込まれてしまったようだ。

フェイト2:弁護士もしくは探偵
コネ:鷹峰法政(たかみね・のりまさ)
 /スート:スペード(ライバル、友人)

 鏡洋平、痴情のもつれから恋人と友人を殺害した殺人犯で一週間後には死刑を執行されることが決まっている。その死刑囚が君の今回の依頼人だ。面会室で自分の無実を訴える彼を見て、君は確信した。彼は無実だと。
 この件の担当検事は鷹峰法政、知らぬ仲ではない。少し、彼に話を聞いてみるべきかもしれない。

トーキー:ジャーナリスト
コネ:早川美沙
 /スート:ダイヤ(情報源)

 世の中は平穏で、特に取材するような記事もない……そんなわけで君は三田茂から過去におきた事件の特集を頼まれた。三田が選んだ事件は半年前に起こった殺人事件。
 まぁ大した記事にはならないだろう、最初はあまり期待もしていなかった。だが、この取材が君を隠された真実へと誘うことになるとは知る由もなかった。

ニューロ:情報屋もしくはハッカー
コネ:ゼロ
 /スート:クラブ(友人)

 フリーランスのニューロということで君はその能力と立場ゆえによくゼロから調査を頼まれることがある。
 今回彼が君に調査を依頼した対象はVOIDと呼ばれる犯罪組織。実体は不明、彼らが犯罪にかかわった証拠もない。雲をつかむような話だ。だが、だからこそ面白い。君はふたつ返事で彼の依頼を受けることにした。


―シナリオスペック―

必要神業:
 本アクトは≪真実≫等の情報神業が必要である
 これ以外に2枚以上の防御神業がない場合、ゲストの即殺神業のみでキャストが死ぬ可能性がある

主要情報収集技能:
 本アクトで主に使われる情報収集技能は<><><><>である。

キャスト間コネ:
 キャスト間コネは『カタナ』→『フェイト1』→『フェイト2』→『トーキー』→『ニューロ』→『カタナ』の順で取得する


リリース情報

 2000年10月に発売されたSSS。
 両シナリオとも時期的な縛りが薄いため特に時間軸を気にする必要はなく、そのまま現在の話としてプレイできる。


Gray RoomN◎VAオフィシャル・プレアクトテキスト

※トーキョーN◎VA the Detonationはファー・イースト・アミューズメント・リサーチとゲームフィールドの著作物です。このページはこれらの著作権を侵害するものではないことをあらかじめ書き添えておきます。