カゲSSS「鎮魂歌」プレアクトテキスト

Gray RoomN◎VAオフィシャル・プレアクトテキスト

 ゴーストドッグ、それはストリートで語られる伝説。
 正体や目的は一切不明、知られているのはそのカゲというペルソナのみ。
 ゴーストドッグ、それは不死身の暗殺者。
 何度逮捕されても、何度殺されても、霞のように忽然と姿を消し再び現れる。
 ゴーストドッグ、それは絶対の死をもたらす死神の名。
 そして今宵もまた、GHOST DOGの声なき咆哮がN◎VAに響き渡る。

―トーキョーN◎VA The Detonation “GHOST DOG”

 かくて運命の扉は開かれる

■シナリオハンドアウト
※キャストには以下の設定がつくことになる。RLはキャスト作成時、もしくはアクト前にこのハンドアウトを提示し、PLと相談すること。
『カタナ』:エイバーという元相棒がいる
『イヌ』:ゼロに面倒を見てもらった
『フェイト』:飛場賢治という友人がいる
『クグツ』:千早雅之の能力を評価されている
『トーキー』:マリオネットと契約している
カタナ:殺し屋
コネ:エイバー・ベイツ
 /推奨スート:スペード(元相棒)

 エイバー・ベイツは君の相棒だった男だ。クールなペルソナにホットな魂を持つタフガイで、ヤツほど安心して背後を任せれる男はそうはいない。だが、彼は結婚を境にこの稼業から脚を洗った。
 まぁ、家庭を持って身を固めたいという奴の気持ちはよく分かる。しかし、今回のように殺しの依頼を受けるたびに奴が背中を守ってくれないことに寂しさを覚えてしまうのもまた事実だ。

イヌ:ブラックハウンド隊員
コネ:ゼロ
 /スート:クラブ(面倒を見てくれた先輩)

 何度死んでも蘇る伝説の暗殺者、ゴーストドッグ。奴が再びこのN◎VAの街に蘇ったという。あの暗殺者を相手にすると思うと君は自然と気が引き締まったが、手掛かりが少ないということもあり相変わらず周囲の士気は低い。
 だが、たとえ一人でもあきらめるわけにはいかない。苦笑交じりのゼロに励まされつつ、君は捜査へと向かった。

フェイト:探偵
コネ:飛場賢治(ひば・けんじ)
 /スート:クラブ(親友)

 飛馬賢治は今時珍しいホットでまっすぐなトーキーだ。トーキーとフェイト、スタイルの違いはあえど同じく理想に生きるもの同士。君達が友人となるのにさほど時間はかからなかった。
 しかし、そんな彼が行方不明になったという。その仕事柄、ヤバイ件に頭を突っ込み雲隠れすることは今までもあったが何か嫌な予感がする……。

クグツ:千早重工後方処理課
コネ:千早雅之(ちはや・まさゆき)
 /スート:スペード(腕を買っている)

 君は優秀なエージェントが揃う後方処理課の中でも特に優秀なことで知られている。だから、今回のように班長ではなく社長直々に指令を下されることもある。今回の任務はエグゼグを中心に狙う暗殺者ゴーストドッグの調査。既に千早重工のエグゼグにも何人かの被害者が出ているという。OK、伝説だがなんだか知らないが誰に喧嘩を売ったのか思い知らせてやろう。

トーキー:フリージャーナリスト
コネ:三田茂
 /スート:ダイヤ(お得意様)

 ゴーストドッグ。強固なセキュリティを苦もなく破り、何度死んでも蘇る。そんな都市伝説みたいな暗殺者。エグゼグを専門に狙うことや、その特異性から大衆の彼に対する興味は深い。
 そして、またゴーストドッグがこの街に現れた。実在する以上、彼の存在にはきっと何かのからくりがあるはず。それを暴けば特ダネは間違い無しだ。


―シナリオスペック―

必要神業:
 本アクトは≪暴露≫か≪完全偽装≫などの社会防御神業、≪真実≫などの情報系神業が必要である
 これ以外に3枚以上の防御神業がない場合、ゲストの即殺神業のみでキャストが死ぬ可能性がある

主要情報収集技能:
 本アクトで主に使われる情報収集技能は<><><><>である。

キャスト間コネ:
 キャスト間コネは『カタナ』→『イヌ』→『フェイト』→『クグツ』→『トーキー』→『カタナ』の順で取得する


 この街で最強の男は誰だ?
 その問いに対し、ストリートの住人達は口をそろえて一人の男の名前を挙げる。夜叉、と……

 ストリートの影に消えた最強の死神がストリートへと還ってきた。
 狙った獲物は逃さない、何人たりとも逃れえぬ死神の鎌の標的は……。

 「気をつけてください、死神があなたを狙っています」

―トーキョーN◎VA The Detonation “闇の騎士、還る”

 運命の扉の先からやってきた死神を前に、キャスト達は最強の意味を知る。

■シナリオハンドアウト
※キャストには以下の設定がつくことになる。RLはキャスト作成時、もしくはアクト前にこのハンドアウトを提示し、PLと相談すること。
『カタナ』:坂崎亮という医師に世話になっている
『イヌ』:宮月那芸とライバルである
『フェイト』:希という少女の面倒を頼まれる
『クグツ』:シエラという人物から警告メールを受け取る
『トーキー』:夜叉に狙われている
カタナ:荒事屋
コネ:坂崎亮(さかざき・りょう)
 /推奨スート:クラブ(よく世話になる医者)

 仕事柄怪我をするのは日常茶飯事だが、怪我をしてそのままというわけにもいかない。そんな時、君の助けになってくれるのが坂崎だ。一見、無愛想でつっけんどんな男だが医者としての腕は確かだ。今も君は彼の元で世話になっている。入院生活は概ね良好だ、ただ相部屋の少女に懐かれているのには少々調子を狂わされる。まぁ、偶にははこんな時間の過ごし方も悪くない……。

イヌ:ブラックハウンド隊員
コネ:宮月那芸(みやつき・なぎ)
 /スート:クラブ(宿敵)

 かつて君はN◎VA軍が関わっている事件を担当したことがある。そのとき事件の背後にいたのが、対テロ特殊部隊“黒雷”隊長の宮月那芸である。以降、君は彼女と幾度となく衝突してきた。彼女が関わっている事件は何度も解決してきたものの、しかし未だ彼女を捕らえるには至っていない。だが、いつかは法の裁きを与えてみせる!その想いを胸に君は今日も警邏に出た。

フェイト:探偵
コネ:希(のぞみ)
 /スート:クラブ(幼子)

 それは不思議な依頼だった。依頼人とはウェブ越しのコンタクト、「坂崎医院に入院している希という少女の面倒を見てくれ」という探偵に頼むには微妙にずれた依頼、前払いでプラチナムという法外な報酬。普通に考えればあからさまに怪しい依頼だ。だが、結局君はこの依頼を引き受けた。なぜかはよく分からないが、まぁ強いていうならば探偵の性というやつなんだろう。

クグツ:千早重工後方処理課
コネ:シエラ
 /スート:ダイヤ(何故かアドレスを知られている)

 仕事柄、君のプライベートアドレスを知るものは少ない。だから、そのメールを見たときそれがただのイタズラだとは思えなかった。
 「気をつけて下さい、貴方は夜叉に狙われています―シエラ」。
 死ぬような経験は何度もしてきた、死なんて怖くない。そう思っていた。だが、このまるで既に背後から首筋に刃を突きつけられているような感覚―これが、恐怖という感情なのだろうか。

トーキー:フリージャーナリスト
コネ:夜叉(やしゃ)
 /スート:ダイヤ(標的)

 こんな稼業をやっているとその身が危うくなったことも一度や二度ではない。だが、それでも今までの危機は何とか乗り切ってきた。まぁ、なんだかんだ生命の危機と言っても結構何とかなるものだと君は思っている。だが、今回ばかりは本当に命がないかもしれない。偶然に頭を狙った攻撃を回避して、襲撃者の顔を確認した時に君はそう思った。そこにいたのは、死神だった。


―シナリオスペック―

必要神業:
 本アクトは≪完全偽装≫等の社会防御神業、≪制裁≫等の[抹殺]を治療できる神業が必要である。
 これ以外に4枚以上の防御神業がない場合、ゲストの即殺神業のみでキャストが死ぬ可能性がある。ただし、RL裁量で≪真実≫を防御神業として数えることができる。

主要情報収集技能:
 本アクトで主に使われる情報収集技能は<><><><>である。

キャスト間コネ:
 キャスト間コネは『カタナ』→『イヌ』→『フェイト』→『クグツ』→『トーキー』→『カタナ』の順で取得する


リリース情報

 カゲSSS“鎮魂歌”のリリースは2000年10月、これを書いている04年4月からは劇中で4年半前の話となる。
 とはいえ両シナリオとも時期的な縛りが薄いため特に時間軸を気にする必要はなく、そのまま現在の話としてプレイできる。

 ただし、現在のシナリオとして遊ぶ際には“GHOST DOG”のプレアクト情報は不適当である。RR時代に死んだはずのゼロがシナリオコネとして設定されているのだ。これはゼロは深くシナリオには関わらないものの、シナリオに書かれたゼロを絡めた演出がカッコいいことから彼をシナリオから削るべきではないと考えたからだ。
 なお、ゼロの死に関係するシナリオのリリースが03年の4月であることから2年前以前の物語としてはいつでも設定できる。

 基本的にゼロが存命である、という以外に時間的な縛りはなく、演出を多少いじることでこの問題も容易に解決できる。
 その場合トーキーもシナリオコネを三田茂から九条政次へと変更すると良いだろう。


Gray RoomN◎VAオフィシャル・プレアクトテキスト

※トーキョーN◎VA the Detonationはファー・イースト・アミューズメント・リサーチとゲームフィールドの著作物です。このページはこれらの著作権を侵害するものではないことをあらかじめ書き添えておきます。