Gray RoomN◎VAシナリオ

人間誰しも生きる価値があるというけれど、少女は生まれた瞬間にその価値を失った。
期待は絶望へと変わり、少女は孤立した。

それでも愛してほしくて――
辛くても、悲しくても、少女は笑い続けた。
自分を殺して笑い続けた。
そうして、いつしか少女は涙を失った。

トーキョーN◎VAthe Detonation、 「Don't worry, I can't cry」

凍てついた運命の扉を開く鍵は君の手に握られている。


■シナリオハンドアウト
※キャストには以下の設定がつくことになる。RLはキャスト作成時、もしくはアクト前にこのハンドアウトを提示し、PLと相談すること。
『ミストレス』:店の近くで一人の少女を助ける
『トーキー』:T.F.の思想に共感している
『レッガー』:河渡連合系のヤクザである
『イヌ』:特になし
『カブト』:ダンディハットというライバルがいる

ミストレス:バーのマスター

コネ:名無しの少女
推奨スート:クラブ(幼子)

 近々君の店でT.F.の会合が開かれることとなった。その準備に忙殺されている、そんなある日のこと。君は少年たちに襲われている少女を助けた。彼女はどうやら少年たちに襲われたショックから記憶を失ってしまったらしい。そんな少女を見捨ててはおけない、君は彼女の記憶が戻るまで面倒を見ることにした。とりあえずは名前も思い出せない彼女に名前をつけてあげることにしよう。

トーキー:フリージャーナリスト

コネ:粕川うらら(かすかわ・うらら)
推奨スート:クラブ(友人)

 カーライルの奴らが進駐してきてからアサクサは戦場と化した。大陸的大胆さと圧倒的な物量で攻め込むマーダーインクの刺客たちに警察機構は手も脚も出ないのが現状だ。
 もう警察はあてにならない、ならば君達の出番だ。そんな折、TFからアサクサ治安回復キャンペーンの話が舞い込んできた。OK、銃に頼ることしかできないマフィアどもにペンの力を見せてやる。 

レッガー:河渡連合構成員

コネ:音羽南海子(おとわ・なみこ)
推奨スート:ハート(親分)

 音羽南海子なくして現在の河渡連合はなかった。だからどんな噂を聞いても君は彼女を信じている。彼女のためならば命を張ってもいい、そうとさえ思っている。そんな君に姐さんから直々に声がかかった。今回の任務はアサクサ治安回復キャンペーンに対するカーライルシンジケート動きの監視と牽制。このキャンペーンの成否が河渡連合の明日を決めるという、責任は重大だ。

イヌ:ブラックハウンド機動捜査課

コネ:クリムゾンルージュ
推奨スート:ダイヤ(捜査対象)

 クリムゾンルージュ、遠い北米の地をホームグラウンドとするクロマクだがその名は君でも知っている。その正体は不明ながらも、人を使うのが異常に上手くまた心理の隙間をつく策謀で知られるやり手の策士だ。そのクリムゾンルージュがこの街へやってきたという。厄介な相手だが、この街の治安を乱すのならば猟犬としてひくわけにはいかない。

カブト:ボディガード

コネ:ダンディハット
推奨スート:スペード(やりあったことがある)

 アサクサ治安回復キャンペーン、これが成功すれば治安悪化の原因であるシンジケートの動きは阻害される。勿論そんな事態を易々と許すほど甘い奴らじゃない。報復代わりにT.F.幹部が殺される事件が発生、そこで君の出番となった。殺された死体を見て君は犯人を確信した。ダンディハット、白スーツを小粋に着こなした伊達男の殺し屋、かつて何度かやりあったことのある相手だ。


・主要情報収集技能
 本シナリオで主に使用される情報技能は優先度順に<社会:ストリート><社会:警察><社会:N◎VA><社会:北米>である。

・必要神業
 本シナリオでは≪暴露≫と≪ファイト!≫が必要である。また≪不可触≫等の社会防御神業がある事を推奨する。
 これ以外に2枚以上の防御神業がない場合、ゲストの即殺神業のみでキャストが死ぬ可能性がある。

・達成値上限
 本シナリオは特に達成値上限を設定しない。大体23〜25あたりを目安にしてもらえるといいだろう。

・キャスト間コネ
 『ミストレス』→『トーキー』→『レッガー』→『イヌ』→『カブト』→『ミストレス』で取得すること

・4名以下でプレイする場合
 4名ならば『カブト』を、3名ならば『カブト』と『イヌ』を削除してプレイするとよい。


Gray RoomN◎VAシナリオ